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【WAVERIDER/岩谷啓士郎×LOSTAGE/五味岳久・アナログリリースンタビュー】 2年後の『In Dreams』

  Jacket photo by タイコウクニヨシ始まりのこと―お二人が一緒にお仕事されるようになったきっかけをお聞かせいただけますか?五味:「最初に俺がちゃんと会ったんは、岩城が連れてきたというか。奈良に引っ越してくる前に。」岩谷:「そうですね。」五味:「僕らはNEVER LANDってライブハウスで『Echoes』ってアルバムを録音してて。そんときStudio MORG自体はあったんすけど、僕ら使ってなくて。場所だけNEVER LAND借りて、東京の上條ってそのアルバムのエンジニア、そいつに東京から機材も持って来てもらって。で、ライブハウス使って録音してたところに、啓士郎くんが来たというか、岩ちゃんが連れて来たんやったっけ?」岩谷:「そうですね。それまで僕、10年ぐらい東京に住んで仕事してたんですけど、関西に引っ越そうかな、みたいな感じの時期で。岩城さんとは元々、僕がサポートやってたACOっていうシンガーソングライターの方と仕事してるときに、一緒に演奏とか仕事はしてて。で、岩城さんが奈良から通って、そういう仕事もしてるのを見て、それはすごいヒントになって。」五味:「ゲーム仲間じゃないの?岩城とは。」岩谷:「最初は、最初はゲームじゃないです(笑)。」―あははは。五味:「ゲームばっかり一緒にやってるイメージで。」岩谷:「言うてもそこまで・・・(笑)。」五味:「あんときもう、奈良って決めてたん?」岩谷:「一回ちょっと行ってみようと思って。物件とか見がてら。多分、2泊ぐらいで滞在してて。ちょうどレコーディングやってるって聞いて。」五味:「そうそう。ちょうど現場来てもらって。で、俺ちゃんと喋ったんそん時とかちゃう?その前から存在は岩城に聞いて知ってたんやけど。」岩谷:「でも僕ライブは見てるんですよね、その前に。何回か見てるけど、岩城さんしか喋ったことなくて。」五味:「その日に一緒にラーメン食いに行って。」岩谷:「彩華ラーメン。」 五味:「彩華ラーメン。」―(笑)五味:「それが2012年やから・・・7年前。」岩谷:「そうですね。もうそんな経ちますね。」―そうなんですね。五味:「で、引っ越してきて、同じ街に住んでるから顔合わせるじゃないですか。それで仲良くなったみたいな。最初仕事でって感じじゃなかった。」岩谷:「そうっすね。」五味:「ちょうど僕らも、いつもやってもらってるPAとか専属のエンジニアとか、この人と毎回やるみたいな固定のメンバー的な人とかいなかったんで。近くに住んでるし、せっかくやったら一緒に何かやれたらいいなって感じで。やってもらったら、まぁ、はまって。これはいいぞって。その延長線上に今いるみたいな感じっすね。」制作秘話―ちなみにこの『In Dreams』はもともとアナログを発売しようと思って作られたんですか?五味:「今まで、セルフタイトルで3人になってからは毎回アナログ切ってたんで、今回も出すつもりではいたんすけど。何かCD出したらそこそこ反響もあって、それなりの枚数出て、忙しかったこともあって。あと、どういう形態で出すのがベストかみたいなの色々考えてたら、すごい時間空いてもうて。どっちかっていうと、CDで結構・・・何やろ、満たされたじゃないけど、反響が良かったんすよね。CDがガーっといったんで、そっちに結構エネルギー使ってしまって。取材とかも多かったし。レコード出しそびれてたな、みたいな。で、落ち着いてきて、どうせ出すんやったらやっぱいい音で。レコードって、1枚に長く入れると音悪くなっていくんで。せっかく出すんやったら、MAXでいい音でっていうの考えて、2枚組。ちょっとお金もかかるんすけどね、2枚組にすると。」―このアナログのロットナンバーは手書きで書かれてますよね?五味:「そうですね。最初別に何も考えてなかったんですよ。ポストカードみたいなんが入ってるんで、せっかくやったら書くか、と思って。CD頑張って手売りで売ってたし。」岩谷:「その辺の数の感覚がちょっとね。発送作業によって崩壊してる感がありますよね(笑)。」―あははは(笑)。五味:「1000枚作ったんで。1000枚やったらまあいけるな、と。一日100枚やったら10日か、みたいな。計算したら。」二人:(笑)五味:「ちょうどその前に、Ropesのレコード出したんですよ。そこに、ダウンロードカード入ってるんですけど。まあ僕も気大きなってるんで、これ普通に出しても面白ないから、ダウンロードカードに全部サインしてくださいっつって、二人に全部サインさせて。絶対そういうのついてた方が喜ぶからって。皆が買ったときに。それで二人とも、「やります。」って言って頑張ってやってくれてたんすよ。で、それゆった直後に俺なんもやらへんのまずいなって。」二人:あはは(笑)。五味:「俺もやろってなって、ナンバリング入れたっていう。手作業で手が加えられてるのが入ってたらやっぱいいと思うんすよね。モノ買う時とか。だから、通販ん時も一筆添えるようにしてるし。そういう、こう機械でバンバンて作ったみたいな・・・ま、レコードはそうやって作ってるんですけど。何かこう、自分が売るんやったらそういう何かを添えときたいなってのは、一番の理由ですけどね。」―それでは、作品のことに移っていきたいんですが・・・。五味:「まあまあ時間経ってるから、思い出しながら。」岩谷:「2年前ですからね。ほんとちょうど2年前ぐらいにミックスをやってたんですね。」五味:「録ってるときとか、ミックスんとき以外は、そこまでこの曲がこうでこうでみたいな話し合うこととかないな。」岩谷:「まあ。そうすね。」五味:「普段の音とか曲の感じとか、スタジオで簡単に録ったやつとか聴いてもらって、大体の方向性は啓士郎くんに決めてもらってますね。こういう音にしたいとかそれぞれあれば、その都度言いますけど。全体の曲とか、アルバム全体とかは、結構丸投げ。って言ったらあれですけど。僕らは演奏とか歌ったりとか日常的にやってて、音については考えてるけど、全体をどういう風に混ぜるかとか、聴かせるかとかは、プロに任せた方がね、良くなると僕は思ってて。あんまりこう、こっちで細かくは・・・。もっとベース上げてくれとか、他のバンドがどういう感じか分かんないすけど、もっとこうして、もっとこうしてって皆がそれぞれ言うともう、結果良くないっていう(笑)。」岩谷:「(笑)。」五味:「感じしかしない(笑)。僕は。」岩谷:「全員が上げくれっていうと結局同じバランスに(笑)。よくある、笑い話ですけどね。ふふ。」五味:「曲作ってる人とか演奏してる人って、もうその曲を完全に客観的には聴けないんで。中に自分がいるから。だから、第三者の意見とか、第三者の感覚っていうのを優先してもらった方がいいんじゃないかなっていう気持ちではいますね。そのためのエンジニアだと思うんで。」―岩谷さんがメールインタビュー(※後日公開予定)の中でbachoとのスプリットの時は、最終的にbachoに寄せて仕上げたというお話をされてましたが、LOSTAGEをミックスする方向性みたいなものが岩谷さんの中にあるんでしょうか?岩谷:「方向性というか、単純に音の・・・具体的に一番違ったのはドラムの音の感じなんすけど。」五味:「まあ、そこはアコースティック楽器っていう。」岩谷:「人によって違いが一番出てくる部分なので。そこは誰かの同じセッティングに合わせても、合わない部分が出てくるなっていうのはありましたね。LOSTAGEの音は、ちょっとこう、面できてるというか。bachoはこう、点がはっきりしてるっていう。そこをどっちに、どの部分で落としどころをつけるかっていうのは結構迷いました。」五味:「分かるわぁ。その面と点、っていうとこ。分かるけど・・・多分、バンドの音知ってへん、読んだだけの人は分からへんと思う。」二人:「ははははは(笑)。」五味:「ライブとか見てたら分かるけど。」岩谷:「そうですね(笑)。」―面と点って例えばどんな感じですか?五味:「曲ごとにどうとかっていうよりは、出てる音の、音の出方っていうんですか。」岩谷:「そうそうそう。」五味:「bachoは、そうですね、語弊があるかもしれないんですけど、でこぼこしてる。僕らは多分、バーンってなってるんすよ。」岩谷:「(笑)。」五味:「どっちがいいとかじゃないすけど、壁、みたいな。壁の素材がレンガなのか、それともコンクリのブロックなのかみたいな。」―なるほど。五味:「どっちも同じ強度であっても、佇まいがやっぱ違うじゃないすか。そういう印象ですね。」岩谷:「人数もあると思うんですよね。3人と4人ていう。3人になってから結構そういう物足りなさみたいな、4人のバンドに負けない迫力みたいなのを、意識的にも無意識的にも、多分すごい試行錯誤してやってきた部分が今の音になっているっていうのはありますけどね。」―『In Dreams』のレコーディングを始めるにあたって、岩谷さんは最初に曲を一気に全部聴かれたんですか?どんな感じですすめられたんでしょうか?岩谷:「曲によって違いますね。しかも、これ・・・」五味:「ぶっちゃけるとな。」岩谷:「2回に分けてる・・・。」 五味:「そうそう。2回に分かれてる。」―ええ!そうなんですか?岩谷:「もともとは、フルアルバムじゃなくって・・・。」五味:「そうそうそう。」―え、そうなんですか!?五味:「今となっては別に結果オーライなんですけど。」岩谷:「別に隠してるわけではない。」 五味:「そう、隠してるわけではない(笑)。」岩谷:「ははは(笑)。」五味:「でも、よっしゃアルバム作るぞって感じで作ってたわけではないんすよ。実は。何となくまとまった感じになってますけど。」―すごいまとまってるなーと思ってたんですけど。五味:「どの曲やったっけ?」岩谷:「多分、『泡沫の』『戦争』『I told』『Shoeshine Man』かな。この4曲。」五味:「後半、『僕のものになれ』以外。」岩谷:「これは多分、他の曲を録る1年ぐらい前に録ってるんすよ。NEVER LANDで。」―そうなんですね!五味:「リリースの予定があって、で、色々あって流れて。でも曲は気に入ってるし。どうせ出すんやったらミニアルバムよりは、曲足してフル尺にして出す方がいいんじゃない?ってなったと思います。確か。」―すごいまとまってるから、もうアルバムとして作ったんだとばっかり・・・。五味:「俺もまとまってて、その事実を自分の中で消し去ろうとしてました(笑)。」岩谷:「そうですね。そうそう。」五味:「でも今思ったけどその時点で4曲出したら、だいぶ地味な感じやな。良かった。アルバムにして。」岩谷:「で、残りの曲はMORGで。」―そうなんですね。東京の方のcatapult studioの名前もクレジットに入ってたと思うんですが・・・。五味:「それは最後の方・・・。」岩谷:「『REM』かな。『REM』の歌録りだけ残ってて・・・。」五味:「ああ、あれもや。『泡沫の』と『窓』のコーラスも。」岩谷:「『窓』のコーラスね。」五味:「ややこしかったやつ。」岩谷:(笑)。―ややこしかったんですか(笑)?五味:「歌録りがちょっと残ってたんで、東京のスタジオに僕単独で行って、歌入れさしてもらって。そんな大きいとこじゃないんで。何か、楽器がっつり録ってというよりは、ほんまに歌録ってミックスみたいな。」岩谷:「そうそう、ダビングとミックスみたいなスタジオで。」五味:「で、やってるとこに、そのおとぎ話の前越っていうやつと、まさるっていうシンガーソングライターの島崎大っていう友達が、遊びにというか応援しに。」―呼ばれたわけじゃないんですね。五味:「あれ呼んだっけ・・・。まあ、僕があいつらを呼ぶことはない・・・ですね、多分。」二人:「あははは(笑)。」岩谷:「いや、ハーモニカは多分・・・。」五味:「あ、そっか。ハーモニカは、吹いてよみたいな。そいつ弾き語りでハーモニカ吹くんですよ。じゃ、呼んだか。うん。呼びました。」―(笑)岩谷:「前越くんは、遊びに来たね。」五味:「遊びに来たな。まさるについて来た。で、せっかく来たし、ハーモニカのついでにコーラスもやってみてって。結果でも、良かったな。」岩谷:「コーラスの時は多分、完全に酔っぱらってましたけどね。」―あははは!五味:「(笑)。むちゃくちゃ、もう、ビールの6個缶ばーっ持ってきて(笑)。ずーっと飲んでたもんな。」岩谷:「コーラスっていうか、半分野次みたいな感じの。(笑)」五味:「最後ぜんぜん帰ってくれへんしな・・・。」 岩谷:「そうそう。」五味:「もういいからって(笑)。」 岩谷:「あれね(笑)。」五味:「このアルバムに関しては、NEVER LANDも、MORGも、catapultも全部使いましたね。」―コーラスの野次みたいな感じ全然分からなかったです。(笑)五味:「それもミックスでこう・・・。」二人:(笑)岩谷:「野次っていうか、何かもう、歌い方がなんかね。酔っ払いのこの・・・。」五味:「こうやって肩組んでコーラスしてたんすよ。マイクの前で。」岩谷:「そうですね。『窓』のバックに入ってる。」五味:「サビらへんのバックか・・・。結果でも良かったですね。」岩谷:「そういう人達が今増殖して、ライブで歌ってますからね。」

【Music Lovers File④】景色をつくるひと~ライブバーファンダンゴ店長・加藤鶴一~

質問1. どういうきっかけで音楽に関わるお仕事を始めようと思われたのでしょうか?元々、僕自身は将来こうなりたいとか、何かをしたい等のビジョンが全くありませんでした。ただ自分に刺激を与えてくれる音楽が好きで、そういう音楽を体感しに行った場所でアルバイト募集のポスターを見てしまったのが今に繋がってます。仕事が不安定で食べていくのも必死だった当時の僕にはそのポスターが凄く魅力的でした。だから、それがファンダンゴというライブハウスだっただけで、ちょっとタイミングがずれていたら全く別の職種に就いていた可能性もあります。質問2. ご自身が音楽にのめり込むきっかけになったことがあれば教えてください。全てにおいて多感な中学生の頃、僕の友達で小学生の頃から一人暮らししている子がいて、自然とその子の家が皆んなの溜まり場になってしまって、僕は色んなものをその溜まり場で教わりました。ここでは書けない事がそのほとんどですが、その中で一番刺激的だったのが音楽でした。中学2年生の時にジョンレノンが射殺されて、それが切っ掛けでビートルズを窓口に洋楽を聞くようになったのが切っ掛けですが、その僕らの溜まり場には色んな人間が出入りしていて、その一人一人が自分の好きなレコードを持って来ては、別のものを借りて帰るというような事をしてたんです。それが僕にとっては凄く大きかったですね。質問3. ファンダンゴとの出会いについて教えてください。1988年に当時大好きだったTHE FOOLSという不良の匂いしかしないロックバンドを見に来たのが、最初の出会いでした。当時ちょこちょこ遊びに行っていたエッグプラントという西成にあったライブハウスも最初は入るのが怖かったですが、ファンダンゴも最初に入る時に緊張したのをよく覚えています。僕が若かった頃のライブハウスは、不良の溜まり場的なイメージが先行してて、今ほど世間に認知されてなかったように思います。

【Music Lovers File③】世界をつなぐひと~FLAKE RECORDS店長・和田貴博~

質問1. どういうきっかけでレコード店を始めようと思われたのでしょうか?元々なんらかの音楽の仕事に就きたくて、音楽専門学校を卒業し、バンドをやりつつ、CDショップでのバイトをしていたところ某レコードショップの店長と知りあい、引き抜かれる形でそのレコードショップで働くことに。そしてそのショップが倒産後、元々付き合いのあったバンドマンとともに起業し、未来の様々な仕事への広がりなどを見据えて、自身でレコードショップを開店することになりました。質問2. 音楽にのめり込むことになったきっかけがあれば教えてください。小学生の頃に香港映画、洋画にのめり込み、その主題歌などに興味を持ち、テレビの前にカセットデッキを置いて、それを録音したりしていました。あとは近所のレンタルレコード店に入り浸り、当時民放でやっていたビデオクリップ番組SONY MUSIC TVやPOP BETTY HOUSEやらをひたすら見るようになりました。質問3. レコード店であると同時にレーベル『FLAKE SOUNDS』も運営されていますが、なぜレーベルを始めようと思われたのでしょうか?バイヤー業務の延長で、いい音楽だと思ったやつをたくさん仕入れて、たくさん紹介したいな。という気持ちです、仕入れて紹介だと、自分の店の範囲なので、レーベルをやるともっと広くに届けられるかな。という気持ちで。質問4. FLAKE RECORDSといえば、鮮やかなディスプレイと熱のこもったPOPが印象的で、何時間でも店内に居たくなるような魅力ある空間を作られていると思います。店内のこだわりについて教えてください。全ての商品を僕を介して仕入れている、コメントを書いているということが、こだわりである感じですが、単に人不足ってだけかもですが、店的にはお客さんに手を差し伸べる、背中を押すって感じで、コメントや試聴を意識していたりします。従来のレコード店にある、レコードを各自で試聴できるシステムは取っておらず、こっちがこれいいよ。と提示する感じで、道しるべとしての試聴機の役割を考えています。買いたいもの、欲しいものを買いに来るというよりも、なんかないかな?っていう気持ちに応えられるように、知らないものを知ってもらうようにしたいという強い意識があります。

【bacho/LOSTAGEスプリット『HOMETOWN E.P.』インタビュー】4 - Koboreochitamono

五味:「今日届くレコードが俺めっちゃ楽しみなんすよ。」北畑:「ふふふふふ。」五味:「すごいんすよ、レコードが。仕様が。・・・これ、買ってほしいな。」北畑:「早よ、見たいすね。現物見たい。」五味:「見た見た?写真だけ?」 北畑:「まだ、写真だけ。」五味:「ものすごい手間がかかってる。」―リリース情報にA side、B sideって無くて何でだろうと思ってたんですけど、4曲を片側に入れたってお聞きして・・・。五味:「そうなんすよ。片方に全部入ってるんすよ。だから、レコードとしては贅沢な使い方というか。で、その反対側に何が入ってんのかっていうことなんですけど。」―え?入ってるんですか?五味:「それはね・・・・入ってるっていうか、あれやな・・・」北畑:「まあ、見たら・・・」五味:「見たら分かると思うんすよね。」北畑:「ふふふふふ。」五味:「こんなん見たことないな、みたいな。僕もレコード屋やってるんで、レコード毎日触るじゃないですか。いきなり開けてこんなレコード出てきたら、ちょっとビックリする、みたいな感じの。」―えー。北畑:「ふふふ(笑)」五味:「仕様になってますね。」―楽しみですね。五味:「超楽しみ。」北畑:「うん。」―すごい楽しんで作っておられる感じがしますね。五味:「そうすね。でも、それは宇宙さんかな。」北畑:「うん。」五味:「宇宙さんて、cosmicnoteのレーベルオーナーが、モノ作るプロというか。こういう風にやろ、こういう風にやろ、こんなんも出来る、こんなんも出来るってめっちゃ言ってくれて。で、皆で、わ、そんなん出来るんすか・・・って。」―(笑)五味:「(笑) ほんで、やってもらったらやってもらったで、めちゃめちゃ大変な作業・・・・」北畑:「ははははは。」五味:「これ、間に合わへんのちゃう?みたいな。だからそう、宇宙さんのアイデアで。宇宙さんとじゃなかったら、多分できない。」北畑:「そうやと思う。」五味:「ま、お互いのバンドももちろんあるんですけど。やっぱそのレーベルオーナーのアイデアが、ありきのフィジカル。」北畑:「色々面白がってくれるんで。えーこんなんあるけど、できるで、みたいな。上手いこと、それもはまったし。何かええ感じっすよね。」五味:「そうやな、ほんまに。僕もレーベル自分でやってるから、僕の場合、メンバーでもあり、レーベルオーナーでもあるから。そのレーベルの人としても、宇宙さんと僕で、色々やりとりしてたんすけど。お金のこととか、数字のこととか。そういう話とかも、普段は自分で全部やってるから、そういうアイデアとか出てこない、新しい考え方とかもあったりとか。逆に俺やったらそうせえへんみたいなことがあったりとか。で、すごい、作るというか発売に向けてのやりとりの中で、新しい発見とか、気付きとかあったんで。何か、これ次の僕のアルバムの売り方に関わってくるなってみたいなのは、めちゃくちゃあったっすね。音楽以外の部分で。モノを作るっていう、それ仕事にしてる人と、一緒にやれて良かったなって、思いました。」―ジャケットのところで“戦ってる”って話が出ましたが、地元から発信することも戦いというか、色々力が要ることが多いのかなって思うんですが。五味:「どう思いながらやってんの?」北畑:「まあ、俺はまあ。あんまり・・・」五味:「考えてない?」北畑:「や、何ていうんすか・・・じゃあ、例えば東京のバンドを倒したる!みたいな気持ちは・・・」二人:「あははははは!」北畑:「そういう気持ちは、ない・・・ま、何ていうんすかね。」五味:「絶対東京のやつには負けへんって、結構俺、いまだにあるけど。」―(笑)北畑:「あー。うん・・・」五味:「どっかにある。」北畑:「まあ、俺、楽しんでんすからね。結構。そういうの、普通に何か。面白がって。自分でやって。その方が自分に何か、音楽作るにしても歌詞書くにしても、色んな、新たな書く要素もらえるから。現実、もちろん戦って、負けたくはないし。勝ちたいって気持ちももちろんあるんすけど、あんまこう・・・わざわざやってることでもないすからね。わざと田舎からやってるわけでもないし・・・」五味:「あはは。」北畑:「たまたまそこに住んでるから(笑)。自分の生まれた街やから、そこでやってるだけの話で。まあ、それ東京生まれやったらね、東京でやればいいし。」五味:「確かに。狙ってるわけじゃない(笑)。たまたまや。」北畑:「その中で、自分はこうした方が、自分は楽しめるなあっていう、やり方をやっていってる感じすかね。」―地方にいる人間としては、そうやって活動してくれる方がいるっていうのが、すごく刺激になりますね。大都市に行かなくても、チャンスは地方でも作れるんだなっていうのを感じて、そういう意味でもこのスプリットが励みになります。確か、レコーディングをされた岩谷さんもこちらが拠点だとか。五味:「そうすね。今、そうすね。」北畑:「そうすね、特に不都合ないすからね。」五味:「確かにな。」北畑:「東京とか、色んな街にライブ行ってますしね。行って帰ってきたらいいだけの話。」五味:「実際このツアーで東京行くしな。」北畑:「ま、移動が、大変ていうだけやけど。慣れたらね。それも別に。」五味:「慣れるんすよね。怖いんすけど。」―そうなんですね。五味:「日帰りで東京とか、普通にぱっと行くもんな。でも、“HOMETOWN”って、姫路とか奈良とか書いてあるんすけど。CDのブックレットにも。姫路のこととか、奈良のことじゃなくて、その聴いた人の住んでる街とか、その人の暮らしてる場所のことなんで。そうやって、皆が自分のところに持って帰って、じゃあ俺、こういうことやってみようとか。別に音楽じゃなくてもいいっすよ。て、なんのが一番、かっこいいし。僕らが好きやった音楽ってそういう音楽やってた人らやし。ね、パンクとかハードコアっていったら、そういう音楽ですよね。まあ、めちゃめちゃパンクかと言われたらそうじゃないかもしれないすけど、曲だけ聴けば。でも気持ちは、そのパンクとかハードコアの音楽が持ってるエネルギーとかを出したいなってところは、どっちのバンドにもあると思うし。そんな難しいことやってないすよ。お互いに。ちょっと地方のなんか、面白いお兄ちゃん、先輩とかおって、そういう人みたいな感じがいいな、とか。」北畑:「楽しんでるしな、完全に。」五味:「ま、でもやっぱ俺は東京に一石投じたいみたいなんも、あるはあるけど。未だにちょっとある。」北畑:「あはは。」五味:「(笑) このツアーの最後、渋谷CLUB QUATTROでの2マン。結構俺、楽しみで。今日と明日は、ほんま友達の家に遊びに行くみたいな感覚で。もちろん今日も楽しみやし、明日姫路もものすごく久しぶりに行くんですよ。楽しみですけど、その、東京に2バンドで行くっていう、そこで来た人がどんな感じになるかとか。それ結構、俺楽しみにしてて。うん。」北畑:「楽しみ。」五味:「あはは。ほんまに、ガチガチの田舎もんすからね。(笑)」北畑:(笑)―『こぼれ落ちたもの』ってタイトルだけをパッと聞いたときに、自分は自分がそんなにメインにいる気がしないっていう感覚があるんですけど、“こぼれ落ちたもの”をLOSTAGEは置いていかない音楽をやっているってイメージがしました。五味:「そうっすね。自分もこぼれ落ちてますから。」全員:「あはははは(笑)」五味:「もう、色んなとこからこぼれ落ち続けた結果、ここにいるんで(笑)」北畑:「ははははは!」―(笑)五味:「そういう人と、一緒に見たい世界っていうのがやっぱあるから。そういうやつらを置き去りにしないって気持ちはあるし。もちろん、自分もそうやから。こぼれ落ちた人たちっていう・・・負けた人とか、出来なかった人とか、諦めた人とか、いっぱいいると思うんすけど。むしろ、そっちのが多いと思いますけどね、世の中ね。そういう人達の見てる世界ってやっぱあるから。それを歌にしたい。グレーで、そんなキラキラしてないかもしれないですけど。・・・そうすね。タイトル、そういう気持ちはあったかも。自分がまず、そうなんすよ。」北畑:「ふふふふふ。」五味:「うん。コンプレックスなんかもしんないんすけどね。田舎っていうのも、ほんまに都会とか、中心以外で、そっからもれたとか、こぼれたとかいうニュアンスがやっぱあるんで。それを自分なりに消化して、それを聴いてほしい。って、思いますね。」―なるほど。五味:「欽也くんも、だいぶこぼれ落ちてるなーって思います。」北畑:「あはははは(笑)!どこが?」五味:「(笑) 真ん中には居てへんやろ(笑)」二人:(笑)五味:「欽也くんだけじゃなくて、bachoのメンバーとか見てても、絶対にこぼれ落ちてるって、感じはしますけどね(笑)」北畑:「あはははは!・・・狙ってこぼれ落ちてるわけじゃないっすよ。」五味:「まあ、そりゃそうやねんけど(笑)」―(笑)五味:「それでもやる、みたいなところに、突き動かされてるなあって。」―全体的に、曲も含めてだと思うんですけど、諦めたこととか諦めざるを得なかったこととかを全部受け止めて、それでも前に進んでいこうみたいな雰囲気が4曲ともあって。聴いててすごく、抉られるような・・・。二人:「あははははは!」五味:「こぼれ落ちたんでしょうね。(笑)」―(笑) でも、それが頑張ろうっていうのに繋がるというか。五味:「こんな、きったないライブハウスとかにね、2000円とか3000円とか払って来るやつらって、まあ、大体こぼれ落ちてる・・・」北畑:「ふははははは。」五味:「そらそうでしょう、だって(笑)。そんな成功者が来ないですよ、わざわざ。こんな汚いとこに。そこにずっと居るわけですから。週一とか週二で。ね。色々ぐるぐるぐるぐる回って、何がある訳でもないですけど。やっぱそいつらに、何かいいもん見せたいな、ていうのはある。」北畑:「そやね。バンドが、表現できるもんがあるから。まず、今、やれてるから。これ何もなかったらきついすね。こぼれ落ちて。」五味:「あははははは(笑) ほんまにそこに縋りついてる、みたいなとこあるけど。」北畑:「しかも、好きやしね。」五味:「自分がそうやから、まず。バンドとか。ライブハウスとか。そういうものを拠り所にして、日々の生活を。」北畑:「そうそうそう。」五味:「支えてるんで。そのお金とか以外にも、気持ちの問題なんすけど。そういう人達っていっぱいいるし。バンドやってなくても。その場所とか、そういう音楽とか守り続けたいっていうのはあるな。ほんまにそういう人たくさんおるからな、実際。これなかったら、壊れてまうんちゃうかみたいな人とか。」北畑:「や、でも。それこそ、自分は音楽とか作ってなかったら、壊れてる・・・五味さんとか壊れてるでしょ?」五味:(笑)北畑:「ふはははは。」五味:「ほんま、やってなかったら俺何やってんのやろ?ってたまに考えるけど、ちょっと想像・・・ずっとやり過ぎてるとこもあるけど、想像できないすね。」北畑:「確かに。」五味:「良かったなあ、って思います。」―(笑)五味:「良かったなあって、あれやけど(笑)。それでこんな楽しい、ね。モノ作りとか。」北畑:「そうっすね。」五味:「ま、半分仕事みたいな感じにもなってるし。買ってくれる人もいて、お金頂いてるわけですから。ありがたい、ですね。やっぱそれは、還元していかないといけない。」―じゃあ、そんな作品をどんな風に聴いてもらいたいですか?北畑:「うーん。まあ、ざっくり言ったら自由に聴いてもらえたらいいけど・・・」五味:「それに尽きますね。」北畑:「好きな、自分が音楽聴きたいなって時に、何か好きな音楽かける中に、その一枚に入ったらいいなって。単純にそれ。あとプラスは、もし、楽しかったらライブハウスは来てくださいっていう。ま、絶対ライブ来いよ!って言いたいんやけど・・・色んな趣味が、自分の趣味に金使って、娯楽で音楽聴くじゃないすか。別に義務で聴くわけやないんやから。まあ、家で聴くんが好きやったら聴いてもいいし。ま、ライブハウスもおもろいからまた、来てくれたらええなって感じすかね。俺は、別にこういう風な聴き方してくれって感じでもない。好きに、楽しいようにやってください。それの道具にっていうか、その中に、自分のやる音楽がなるんやったら、そうなりたいなって思います。」―五味さんはいかがですか?五味:「そうっすね。まあ、聴き方までこっちが決めれないんでね。自由に聴いてほしいと、もちろんそう思いますし。どういう風に聴いてほしい、か・・・。でも、何か最近、その、時代を批判するとかそういうことじゃないけど、やっぱ音楽がダーッと流れて、すごいたくさんあって、そこに誰でもアクセスできて、そん中の、ほんまにそん中の一個みたいな感じで、通り過ぎていく音楽がすごい多いんで。今回その配信なしで、CDも限定・・・って言ったらあれですけど、3000枚って限定でもなんでもないすよ。」北畑:「そうすね。」五味:「正直、すごい多いすよ。この規模でやってるバンドにしたら。だから、別にな、すぐ無くなるって思ってないし。」北畑:「その無くなる・・・皆に探してもらお、みたいな感じじゃ全然無かったんですけどね。」五味:「そうそうそう。すごい今、ばーってなってて、皆僕んとこからとかすごい買ってくれてて、手持ちが売り切れるとかゆってるんですけど。ま、全然あるとこにはあるし。3000枚って全然限定じゃないんですけど。一応数字決めて、これだけしかないって。で、モノとしてこんだけしか存在しない。その、通り過ぎていかない音楽にしたいっていうのが、まぁ、あったんで。限定、みたいな。枚数を決めて出そうって、相談して決めて。レコードも1000枚。で、レコードってもっとその、何て言うんすか、決め打ちというか。ほんまに、大事にしてくれる人の手元に行けばいいって思って作ったから。何かあったときにそこまで戻ってくるみたいな音楽にしたいんですよね、やっぱり。一回聴いて、別にしばらく棚に戻ってるとかでいいし、毎日聴けとか言わないですけど。何か、今、世の中にいっぱいある、誰でもいつでも聴ける、無料で聴けるとか。そういうお手軽さとか便利さとか。別に僕ももちろん使うし、いいんですけど。自分の作った音楽に関しては、何かこうどっかで、何かあったときに戻って来れたりとか、帰って来たりとか。ま、“HOMETOWN”ってそういう意味もあると思うんすけど。その人にとっての拠り所っていうか、帰っていく場所みたいな感じの音楽になったらいいなっていうのが、どっかにやっぱ、ありますね。だから、数を決めたりとか。」北畑:「なるほど。」五味:「場所を決めたりとかっていうのを、やらなあかんなっていうのが、あったんで。まあだから、配信とかも多分、出さへん・・・。出す?出さへん?」北畑:「え?今回のですか?」五味:「今回の。」 北畑:「いやあ、今回のは出さない・・・。」五味:「こんな感じでもう、出さへんもんな。そう。何か、うん。それ自体、その人の帰る場所にしてもらえたらなーっていうのが。まあ、ずっと他の作品もそうなんですけど、今回はそれちょっと強めに意識したというか。せっかく一緒にやるし。その気持ちが何か、伝わったらいいなあと思いますね。」北畑:「・・・伝わると思う。」―思います。五味:「でも、また何か変な売り方しとるわあって、思ってる人もおるからな・・・。ややこしいな、こいつみたいな。」北畑:「でも、2バンドでやったら、意外にこういうたらまともな。」五味:「うーん。」北畑:「ま、音楽の内容はね、どないしようもない。バンドで作るからあれやけど。前のLOSTAGEのアルバムみたいなやり方は、五味さんが前言うた、五味さんの中でのそれが最善の方法やったんでしょ?で、またこういう、店で買えるっていう。まあ、俺らもスプリットはそうしようみたいな話になったから。それはそれでまた、面白い。ええこともまあ、あるやろうし。色んな何か要素が入って。」五味:「そうすね。bachoの今までの売り方の流れと、僕のやってきた事と。ていうのが今、いい感じで合わさって、今の出し方になったんで。で、僕も考えるきっかけをもらったし。聴く人にとっても、それぞれにやってきた事とか、まあ、プロセス全部汲めとは思わないですけど、やっぱり、それ込みでの僕らみたいなバンドやと思うんで。なぜそういう風にしたかとか。何かどっかで伝わればいいなって、思いますね。」北畑:「考えながら、これからもずっとやる訳ですからね。そりゃ、変わりますよ、色々。やりたい方法っていうのも。色んな影響・・・あ、こんな方法もあるか、とか。そんなんは色々あるじゃないすか。」五味:「今回でも、4000やったかもしれんなって、俺ちょっと思ってて。」北畑:「あー・・・。」五味:「ふはは。」―(笑)五味:「思ってたより、どっちもまだ求められてるなって。まあまあ、おっさんのバンドやし・・・」北畑:「あはははは。」五味:「そんなないやろって・・・」北畑:「嬉しい、嬉しい誤算っちゃそうかもしれないですけど。」五味:「まあまあ。」北畑:「あんまり、買うのを急がす感じじゃ全然なかったんです。」五味:「全然なかった。全然なかったけど、何かすごい心配したメールとか来て。まだあるんですか?とか。めっちゃメール来て。ああ、何か申し訳ないなって思ってね。あるとこにはまだ全然あるんで。」北畑:「店にはね、店に卸した分には各店に在庫があると思うんで。」五味:「煽るつもりとか、焦らすつもりとか全然無かったんすけど。」北畑:「そやねん。そんな価値出すつもりもないし。」五味:「ちょっと、そっちが先行してしまって。ま、ライブでね、ちゃんと届けれるように手配したいなと思うてるんですけど。難しいな。あれもな、難しいな。」北畑:「まあ、でもそんな分かんないすからね。」五味:「どこに何枚置くとか決めれへんやん、こっちで。数字僕も見たんですけど、前回俺、流通使ってなかったからさ。流通使ったらどうなるかっていうのを見て。今こういう感じなんやとか、結構数字から見えてきたものとかあったりして。それ僕、3000って皆で決めたときに、その感じ分かんなかったんで。何か今思えば、枚数調整したらよかったなとか。今は思いますけどね。難しいっすね、ほんまに。データやったら別に、アップロードすればそっから皆のとこばーって行くから、足りないってことも絶対無いし。逆に過剰在庫とかも絶対出来ないじゃないですか。結局それがいいから、皆、メジャーとかもそっちに移行してくと思うんですけど。モノを売る、難しさですね。」―やっぱりこう、手に入らない人とかも出てきそうな感じですか?北畑:「あとで思えば、なるかもしんないすよね。でも、出るのは知っとって買いたい人は、そんな速攻じゃなくても、手には入ると思う。」五味:「結局、あとで買えないってのはまあ、仕方ないことなんで。」―うん、そうですよね。五味:「だって、例えば・・・今、旬のものとか。今何?旬なものっつったら。イチゴとかそういうの、あるじゃないすか。一番美味しいときに食べるけど、夏になったら無い。イチゴ一番うまいの食いたいんすけどって言われても、いや、無いからって言うしかないじゃないですか。」―確かに。五味:「音楽って生ものなんで。いつでも同じ状態で無いんですよ。そら当たり前なんで。そこはね、言われてもちょっと対応しきれない。そこまで僕らが、全部皆の気持ちごと用意する必要もないんちゃうかなっていうのは、思ってるんすよね、どっかで。サービス業じゃないから。」―そうですね。五味:「農民ですよ、僕ら。農民を別にばかにしてるわけじゃない。すごい仕事やと思うし。その時旬なものを一番いい状態で、皆のところに提供する。そこまでが僕らの仕事なんで。それいつでも食えるように何か、イチゴの品種改良するとかそういうことじゃないじゃないですか。」北畑:「ははははは。なるほど。」五味:「皆、やってますけど。で、今一番いい状態で、今、出したから。それ皆聴いてほしいなって。今はその期間なんで。まだあるし。」北畑:「あるしね。」五味:「この記事が出たとき、多分まだあると思うんすよ。」北畑:「店には結構ね、皆とってくれとーから。ここの店が無くなったとかはあるかもしれないすけどね。もう、どこ探してもないっていう状態までは結構まだあると思う。」五味:「一応その、どこで売り切れてるとかも、僕もチェックして。ま、分かりやすいようにまとめたいな、とは思ってるんですけど。・・・その後、またメルカリとかで売りよんねん、あいつら。」北畑:「まあね。」五味:「定価とかあげよって。怖いわ。」―(笑)五味:「まあ、ライブに来たら聴けますから。CDなくても。」北畑:「うん。」五味:「あと、ほんま最悪、持ってる友達に借りるとか。」―ああ。五味:「それ、全然普通やったやん。」―そうですね。昔は。北畑:「俺、全然いやじゃない。」五味:「俺も全然いいと思う。そこで生まれるコミュニケーションとか、すごくいいと思うし。CD貸してよ、とか。今ね、データにして送ったりもしてると思いますけど、皆。別にそれでもいいっすよ、ほんまに。そこで何かその、聴いた人達のやりとりがあって、なんか意見交換されていくみたいなのって別に、いいから。人と人とのね、人間関係が生まれるわけで。」北畑:「うん。うん。」五味:「全然それで聴いてくれればいいし。モノはそういう気持ちで作ってるけど、その後どうなるかは、その聴いた人のジャッジというかね。・・・聴けます。多分、いつでも。」北畑:「うん。」ーはい。―じゃあ、最後に今後の活動についてお聞かせいただければと思います。五味:「何か決まってんの?この先どうするか。」北畑:「アルバムっすね。もう次、フルアルバムを。シングル2枚出して、スプリット。まあ、前は再録やったんで。もう、絶対アルバムです、アルバム。」五味:「新曲で。」北畑:「はい。まあ、シングルはちょっとまとめる可能性あります。」五味:「bachoて、ほんま年中ライブやってるよな。まあ、僕らもそうですけど。制作期間でがっつり休も、みたいなことやるってこと?」北畑:「いや。」五味:「やりながら?」北畑:「やりながら。結構ね、制作期間・・・進み遅いから、てなったらここで曲作ろうかってライブ減らしたりしても、別に皆普通に休んでますしね。ふははははは。」二人:「ははははは(笑)」北畑:「別に全然普通に、休んでるだけやないかって(笑)。」五味:「難しいよな。ライブやめたからって、CD出来るわけじゃないですもん。逆にやってる方が、何か刺激があって、曲出来たりすることもあるし。」北畑:「アルバム作って、まあ、あとは一緒。ツアーして。色んなとこ、出来るだけいっぱいライブしたいなーって。まあ、出来るだけこれからもいっぱいライブするためにアルバム作りたいし、作らなあかんっていう。まあ、そういう感じすかね、僕ら。」五味:「いつ出すの?」北畑:「・・・。」五味:「これまた今ゆってもうたら、あれやな。ははは(笑)」北畑:「いや、今年中に・・・録り終えたい。出るかどうか・・・は、もしかしたら・・・」五味:「来年になるかもしれない?」北畑:「うん。出ますよって情報揃えて、発表できるとこぐらいまでは行きたいっすね。出るかどうか、発売日が今年中に来るかどうかは・・・。」五味:「固めたい?」北畑:「うん。録り終わって、何月何日発売します、ぐらいは。」五味:「ああ、でも、それやったら俺らも一緒ぐらいのタイミングかもな。」―お。北畑:「ああ。」五味:「俺らも5月ぐらいから、ちょっと制作で、ライブ減らそかなってなってるんやけど。年内に固めてとか言ってたから。もしかしたら、いいタイミングで一緒に出るかも。」ーええー。楽しみですね。北畑:「フルサイズで、フルアルバム?」五味:「スプリットの後にさ、同じタイミングでフルアルバムとか結構いいよな。」北畑:「うん。」五味:「あいつら頑張ってるなぁ、みたいな。」北畑:「確かに。」五味:「また送ろうか?俺、じゃあ。」二人:「あはははは!」五味:「こういうの入れよう思ってんねんけど。」北畑:「牽制してくるん。」五味:「そっちどうなん?って。」北畑:「いいっすね(笑) 送ってください!」五味:「あはははは。」―(笑)五味:「そっか。じゃあ、いいかも。」 北畑:「うん。」五味:「僕らも、同じような感じですね。」―じゃあ、皆すごく楽しみに待てますね。スプリットの後も。北畑:「自分も楽しみやしね。ま、頑張らなあかんねんけど。音楽作るのって楽しいし。ライブで新しい曲やらな。自分らが一番いっぱい、同じ曲やってる訳ですからね(笑)。皆もそら、飽きひんって言われたら、飽きることもあるでしょ。そら。」五味:「また、この曲って。」北畑:「そうです、そうです(笑)。」五味:「あっはっは。」北畑:「(笑) それでも飽きひんて、好きやて言ってもらったら・・・嬉しいけど」二人:「はははは。」北畑:「自分もそら、嫌いにはならへんけど、新しい曲がないと、やっぱ今までの曲も楽しめないんで。」五味:「そっか。ほんまそうやね。」北畑:「これやろか、みたいな。どんどん新しい曲、やっていくのが、今までの曲やる楽しみにも。とにかく、必要なことなんで。」五味:「そうっすね。・・・頑張りましょう。」北畑:「頑張りましょう。」五味:「よろしくお願いします。」

【bacho/LOSTAGEスプリット『HOMETOWN E.P.』インタビュー】3 – Foolish

五味:「歌詞の書き方ってさ。その10何年、20年近くやってるやん?」北畑:「はい。」五味:「その最初期、と何か変わった?」北畑:「あー。」五味:「曲の作り方とかでもいいけど。」北畑:「まあ、ほぼほぼ変わってない、かな。」五味:「同じようにやってる?」北畑:「同じようにやってる・・・まあ、でも、趣味は変わってますよね。その、やり方は一緒なんやけど、どういう価値が書きたくてみたいなんは、変わりましたね。」五味:「何か多分、年齢経て、さ。自分の生活、仕事変わったり、家族が増えたりとか。そういうので多分、劇的じゃないかもしれんけど、行間から滲みでる・・・あるやんか。」北畑:「あります。あります。」五味:「人となりというか。そういうのやっぱ、どんどん変わっていってんのやろなって。まあ、自分の、読み比べてても思うし。昔のと。人のやつとかでも何か、あ、なるほどな。そういう風に大人に・・・大人にっていうか、とっくの昔に大人になってるんですけど。何か、変わっていってるんやろなって。いい年の取り方してないとやっぱ、曲と歌詞よくならないと思うんすよ。それも、キャリアも同じぐらいってのもあって。見てたり、聴いたりして何か。いいなあと思って。ゆってることおっさんくさいすけど。」北畑:「ふふふ。」五味:「何かね、感慨深かったというか。」―うーん。五味:「色々あったんやろなあって。」二人:「はははははははは。」北畑:「やっぱ色々ありますよ。」―ちょうど、五味さんが以前、自分の歌い方と歌詞の作り方が変わってきたっておっしゃってたのを見かけて。五味:「結構ね、昔は歌詞の意味とかより、歌ったときの言葉のインパクトとか、音のアクセントとかを優先してたとゆうか。意味より何か、音の、言葉の音の強さを選んでたんすけど、歌詞書くときに。だんだんやっぱりその、音と一緒に入ってくる意味とか、そん時の感動ていうか。人の耳から入ってきてこう、何て言うんすかね・・・感じるそのハートの中に入っていける、強さみたいなのが言葉の意味を纏ってないと、ちょっと弱いな、と。言葉の音とか強くても。で、何かもうちょっと意味のある、言葉の使い方をしたいなって思うように。どんどん。メンバーが3人になって、から・・・かな。多分そういう風になったんて。昔はもう4人で、めちゃめちゃ音、でかかったらいいやって。大きさで勝負する、みたいな感じやって。」北畑:「ふふふ。」五味:「3人になった時、一回それ無くなって。で、その、3人で出せる音の強さで、聴く人の中にどこまで入っていけるかみたいなんを考えたときに、言葉の意味が弱いと、何か届かへんなってゆうのが結構あったんすよ。で、そっからちょっと、変わりましたね。書き方。ま、単純にこう自分の作ってるもん、もともとあんま自信なかったんで。それにこう自信を持てるようなそれなりのキャリアも積んできて、持てるようになってきたってことかもしれないですけど。」―五味さんが過去にSNSか何かで、『私』と『僕』と『俺』という一人称の使い方で範囲が違うって話をされてたのを見かけたんですけど、今お話しになった心の中に入れるかという話と通じるものがあるのかなって。五味:「そうすね。そんなことも昔は考えてなかったけど、一人称を何て言うか。『私』っていうのと『俺』っていうんやったらやっぱり、その・・・何て言うんすか。こう自分を表現するときの、範囲がやっぱ『私』ってちょっと余所行きというか。相手が介入してくる余裕もあるけど、『俺』って言ったらもっとぎゅっとしてる、真ん中にある、だけになったりするじゃないすか。そういうの使い分けたりとか。言葉の言い回しとかも、昔はそんなに意識してなかったですけど。それってもう、文章書くときとかもそうですけど。例えば、手紙書くときに、仕事で送る時のメールに『俺』って書かないじゃないすか、絶対に。でも、欽也くんに送る手紙やったら、俺、今日何々してみたいなこと書けるじゃないすか。そういうこととかも、何かやってて段々、変わってきたというか。やっぱ、相手がいて、変わるんすよね。その、自分のこと何て言うかとか、自分はどう思ってるかとか。言い方も考え方も。相手が、あるから変わるんであって。ま、自分しかいなかったら、別になんて言っても一緒なんすよ。音楽でも、聴いてくれる人がいるから、その人に聴いてもらう前提で作るから。言い方はどんどん変わってくるんすよ。聴いてくれるお客さん、増えたり減ったり、まあ、年齢層が変わったりとか。今まで、20年近くやってきたら、その都度その都度違いましたけど。やっぱ、そん時そん時聴いてくれる人がいるんで。その人に聴いてもらって、音楽を、同じ音楽を楽しめるように、自分は歌詞を書いたりとか、曲を作ったりとかするっていうのを考えるようになった。ここ10年・・・。昔はもう、自分のことしか考えてなかったっすよ。」二人:「ふふふふふ。(笑)」五味:「(笑) ものすごく雑やったというか。今思えばですけど。そんときはそれでいいと思ってたんですけど。聴かれないと音楽って成立しないじゃないすか。やと、思うんすよ。まあ、そうじゃない人ももちろんいますよ。自分が良ければいいって人もいるし。その、強さもあると思うんすけど。今、僕らがやろうとしてることって、そういうことじゃないから。ただでもその、誰にでも、聴いてもらっていいよ、とか。誰にでも入ってこいよ、みたいな感じでもないんすよ、やっぱり。テレビに流して、お茶の間で、老若男女いいっていう。そういう音楽やりたい訳でもないし。それ自体の良さはありますよ、もちろん。あるけど、じゃ、自分が伝えたい相手の顔ってどんな顔なんやろ、とか。どういう生活してる人なんや、とか。ていうのはやっぱ考えながら、今、作ったり、売ることまで自分でやってるから。余計考えますね。」―歌詞の話が出たので『Foolish』の歌詞についてなんですが、うらはらな感じというか、泣いてるけどちょっと微笑んでみてるみたいな、背中合わせのような歌詞だと思ったんですがどういう感じで作られましたか?五味:「基本何かその、歌詞とか書くときは、白黒はっきりさせないまま終わらせるっていう。僕の好きな映画とかもそうなんすけどね。何かどっちなん?みたいな。どっちか分からんけど、なんとなくハッピーエンドみたいな、とか。まあ、グレーなものが好きなんですよ。好きやし、自分もその、そういう価値観の中で生きてるし。言い切らないまま終わらせるっていうのは、今までずっとやってきたことで。何かこれはこう、こういうもんなんでお願いします、みたいな感じにあんまできないんすよ。自分的に。」二人:(笑)五味:「でも、言い切った方が分かりやすいし、皆が、誰にでも分かるものになり得るというか。そういう感じも分かるんすけど。まあ、ぼんやりさせときたいなっていう。多分、ほとんどの、世の中にあるほとんどのもんがグレーやと思ってるんで。だから、笑いながら泣いてるみたいなっていう、笑ってもないし、泣いてもない間みたいなのを。雰囲気を出せたらいいなっていうのはまあ、多分書いてるとき・・・まあ、結構、ずっとそうなんで。意識はしてないですけど。どっちのあれも置いときたい、みたいな。言い切る強さみたいなのほしいですけどね、たまに。ほしいけど、僕、性格的にやっぱそういう・・・。」北畑:「ふふふふふふ。」五味:「どっちでもええやんみたいな、どっちもあるしなっていう。」―『Foolish』の始まりの部分が、パイプオルガンみたいな教会っぽいイメージがあって、どういう音にしようと思ったんでしょうか?五味:「始まりはね、bachoっぽくしたんすよ。」北畑:「はははは。」―あ、さっきおっしゃってた。五味:「何かこう、ガーンガンって皆でやって、そっから・・・ま、そんな曲があるのかどうかも」北畑:「あはは!」五味:「僕のイメージです。(笑)」北畑:(笑)五味:「bachoのイメージがあるんすよ。bachoの、bachoやったらこうするかもな、みたいな。あん時、スタジオで3人で。あの曲、後半は8ビートずっと続くから。頭だけがまぁ、ゆったら取って付けた感じになってるかもしれないすけど。あれ結構僕ら・・・bachoの曲から流れてくるでしょ。スプリットやから。」北畑:「確かに。」五味:「その流れの橋渡し的な、ブリッジじゃないけど。だから、あそこで変わりたいなと思ってたんすよ、曲順を。曲順、僕、この曲順にしたいなっていうのがあったんすけど。その、bachoの曲から僕らの曲いくときにあっちの曲先あって、というのが何となく頭にあって。こういう流れでっていうのがあって。何か、bachoからLOSTAGEへのイントロダクションみたいな、イメージですね。」北畑:「なるほど。」五味:「勝手に僕が思ってるだけですよ。」―じゃあ、割と『Foolish』はbachoを意識しながらの・・・五味:「そう、最初そうやったんすけど・・・結局でもやっぱ、あんま出なかったすね。」二人:(笑)五味:「全然bachoちゃうな、って(笑)。」北畑:「でも、何でもそうなりますよ。僕らも色々、最初はこういう感じ、っぽいかなーとかゆうて。でも作りよーうちにね、結局自分のあれに。(笑)」五味:「無理やな、やっぱり。そんだけ、20年かけて作り上げてきた相手のオリジナリティ。そんな一日二日で自分のものになるわけないじゃないすか。何となくイメージは、頭の中にあったんすけど。」北畑:「ま、結果、ええのができたらね。全然変わってもいいわけでしょ。」五味:「でもなんか、ちょっと滲んでたらいいかな、ぐらいなんすけど。ほんまに、全然。全く同じようになってなくても。意識は、めっちゃしてたっすね。」―『こぼれ落ちたもの』の方は、そこまで意識されてない?五味:「逆にだから、意識して寄せるとフラットな作品になったと思うし。2曲あるから、どっちかっつったら『Foolish』って曲の方で、bacho・・・結局そこまでなってないけどまあ、bachoを考えながら色々やりつつ、『こぼれ落ちたもの』ってもう1曲の方は、どっちかっていうと自分達の最新の今のモードで。やりたいことだけやる、みたいな方に繋いでいって、出た感じでしたね。あのリズムのパターンとかも。多分bachoとかああいうリズム絶対使わないんで。」北畑:「そうですね。」五味:「パキっとさせるとか。」―うんうん。五味:「そうなんすよ。先にでも、こうbachoっぽい曲みたいなの何曲かメンバーと合わせて、他にも、あったんすけど。何か結構男らしいギターの・・・」二人:「はははは!」北畑:「そんな感じかな・・・(笑)」五味:「イメージでほんまにすすめてるけど。」北畑:「いや、分かります、分かります。」五味:「ここは、3拍子でこう・・・いくかなーとか。」北畑:「あはは(笑)」五味:「何かそう、色々考えてやってましたね。それはそれですごい面白かったし。(笑)」北畑:「あのー、何か、五味さんが一回、今スタジオでちょっと録ってみたけどこんな感じやねん、みたいな感じで送ってきて。」五味:「違うのやってんな。送った曲。」北畑:「うん、でもね、でも・・・あの『こぼれ落ちたもの』のドラムの感じとかは、ああいう感じで。あれ、うわあ、これめっちゃええな、と思って。それこそ、めっちゃええの出来てきてるやんっていう・・・」二人:「はははは(笑)」北畑:「頑張らなっていう(笑)」五味:「それ一応、相手を牽制しようと思って、スタジオのラフ録音送りつけたんすよ。俺らもう、ここまでいってるよっていう。そっちどうなんみたいな。あはは(笑)」北畑:「めっちゃ良かったすよ。」五味:「そのプロセスも見てもらった方がって。」北畑:「でもこればっと録っただけやし、全然変えていくから、これ全然何もできてないけどなーってみたいな感じで・・・。」五味:「あははははは!」北畑:「え、もう、大体いけとーやん、最後まで、みたいな。」五味:「はっはは。」―(笑)北畑:「めっちゃ牽制されてたんすよ。」五味:「面白かったな。」北畑:「で、結構このタイミングでLOSTAGEとのスプリットは自分の中ででかいなって、色んなこと聞きながら思いましたね。次、アルバム作ろうと思ってるんすけど・・・」五味:「うん。」北畑:「なんか、すげー色々、高まりましたね。アルバムへ。」五味:「だから俺、多分次のアルバムでさ、ギターとベースと歌だけんなって、ドラム、タタターンって・・・」二人:「あはははは!」五味:「入れる可能性あるわ(笑)。」二人:(笑)北畑:「あ、でもでもまあ、そういうことやもんな。そっから実際そういう違うものになってたりするねんけど、でも何か曲、またかっこええのいっぱい作ったろかなーって。LOSTAGEのスプリット、録ったときもいっぱい聴いたけど、まあ出て、あらためてずーっと聴きながら、これ多分、かなりいいタイミングやったなーと。後で思うんやろなっていう。いい感じの、音楽面白いなあっていう。LOSTAGEが自分に無いものとか、めちゃくちゃあるから。」五味:「ま、お互いね。」北畑:「それを、何か、目指すっていうか。そういうのも、すごい影響されるし。これから、やるぞ、みたいな。もっといい曲書いたるみたいな。すごい、単純にポジティブに、音楽いくぜっていう。気持ちになりましたね。」五味:「これが目的で・・・もちろん、その出すの目標にしてずっとやってきたけど、ずーっとお互いバンドやってきて、多分これからもずっとやっていくんですよ。多分ね。だから、ま、通過点でもあるから。これが、プラスにね、なって。次、お互い作る何か単独の作品とかに、活きるようなものになってたら、ま、最高ですけどね。」五味:「僕も。でも俺も、ほんまもうアルバム、ちょっと作りたい・・・。夏以降ちょっと、ライブやめようかな。」北畑:「ふはははは!」―(笑)五味:「な、感じになってるから。ほんまに良かったな、と思います。」北畑:「いい、かなりモチベーション上がりましたね。もちろん、全然低かったわけじゃないんすけど、アルバムは絶対出すっていう、次アルバムやーって思ってたけど。その前にこれで、ほんまにいい燃料を注がれたっていう、自分で思うんすわ。ほんまに。」五味:「楽しいね。楽しかったすね、ほんと。すごい作ってて。」北畑:「そうですね。」―聴いてる側も、多分、二つのバンドの次がすごい楽しみになってるんじゃないかなと思います。北畑:「そうですね。」五味:「楽しみにしてくれてた感もあるもんな。見ててもな。」北畑:「いい感じの反応ですよね。嬉しいなあ、と思って。」五味:「買ってくれた人とか最近は、SNSとかに皆書くじゃないですか。感想とかね。どこどこで買ってきた、とか写真上げたりとか。ああいうの、ま、見るんすけど、出たらやっぱり。あー何か、すごい喜んでくれてるなあみたいな感、あるんで。何か今多分、今日もまさに、今買ってくれて聴いてくれてる人もいると思うし。何か、これからライブありますけどね。気持ちがどんどんと、あれしてる感じがする・・・。見てる?エゴサーチとか。」北畑:「してます。してますよ。」ー(笑)五味:「皆やっぱあげてるやん、写真。」北畑:「嬉しい。」五味:「やっぱジャケットのインパクトが。」北畑:「そうっすね。」五味:「あれがばーって並んでるインスタグラムとか見たら、何か気持ちいい。」北畑:「そうすね。」ーあのジャケットは特にコンセプトとかはお願いしなかったんですか?五味:「今回ね、あれですよね。やってもらいたい人いたんすけど、その人がまあ、連絡がつかずというか。その結局、やってもらうのは無理、みたいな感じになったから。その人はお互いのバンドを昔からよく知ってる人で。その人無理なんやったらもう…めちゃ知ってる人か、もう、どっちのバンドも全然知らん人かのどっちかにしようと。中途半端に僕とかがやると、何かバランス…ほんまに対等のフラットな感じでやりたいから。」北畑:「なるほど。」五味:「だから、全然知らん人か知ってる人ってゆうので、知ってる人もう、選択肢なくなったから。全然知らん人で探そうってなったとき、たまたま僕が東京に自分のイラストの展示で行ってたときに、近くの東京のギャラリーで面白い展示がやってるらしいって友達のバンドに聞いて。で、そん時誰にやってもらうかまだ決まってなかったんで。一回じゃあ、ちょうど今やってもらえる人探してるから見に行ってみるってなって、bachoのレーベルcosmicnoteの宇宙さんに声かけて。bachoは姫路に居るんで、東京までこれないじゃないですか。なんで、一緒に見に行きましょうって言って、二人でイラスト見に行ったらその描いてる人いて。何かすごいいい感じの人で、作ってるもんもすごい良かったんすよ。で、ちょっと頼んでみようかってなって。お願いしたら、その場でやってくれるってなって。」北畑:「へえ。」五味:「まあ、その、単純にモノが良かったからですね。あと、宇宙さんと僕が一緒にいけるタイミングが合ったから。だから、今までどっちのバンドとも全く交流とか無かったんすけど。結果的に、すごくいいモノを作ってもらって。」北畑:「いいジャケットですよね。」五味:「うん。めっちゃかっこよかった。」北畑:「五味さんのその思惑も全然知らへんから。ほんまに作品として・・・何ていうん。」五味:「そうそう、独立したっていう。だからあの、文字とかも入れんのやめようっていって。その人の作品が見えるだけに。レコードもそうなんですけど。」―なるほど。五味:「あの人の絵が、一番生きる感じの。並べたときに綺麗な感じにしようって。bacho、LOSTAGEとか入れてもいいんですけど。スプリットやから。でもやっぱそれは、その、作品として見てもらえるように。その人にとってもメリットあるし。僕らは音楽を、ただ同じように作って入ってるっていう。一応曲聴いてもらって、こういうテーマなんですって言って。一林さんから色んなデザイン案の提案があったんや。」北畑:「ああ、あったんですか?」五味:「なんかホームタウンっていう、温かい街のイメージのとか。3つくらいあって。あと、いっぱい人が出てくるみたいなやつとか。何かがっつり二人が戦ってるみたいなのと。で、どうします?ってなって、宇宙さんと現場でその人の作品色々見たから、あの人の作風やったらこれが一番はまるなって。で、こういう感じでやってくださいって言って、やってもらったんすけど。あの、戦ってる感じも。別に僕ら戦ってないですけど、ま、どっかで戦ってるんですよ。で、あのポップな感じで、がっちりやってます感みたいなのは出ててすごいいいなあって。」北畑:「そうすね。結構五味さん、偶然の割には・・・ま、現実にできたものがすべてなんですけど。やっぱこれしかなかったなって。ははははは(笑)」五味:「あはは。はまりが良かった。」北畑:「あはは、そういう感じになってくるんすよね。」五味:「結局、今まで自分が出したアルバムとか、人が作ったものとか見てても、こうなって、こうなって、これが出来たけど、その後皆が見て、こう思って、こう思ってっていう方がやっぱ、何ていうんすか・・・その作品にとっては大事というか。そこまでどうやったかっていうのはもちろん、ありきのもんなんすけど、その出来上がったものが紡いでいくストーリーみたいなんてやっぱ、それぞれにあるんで。ま、何か、今どんどん後付けで良くなっていってる。」北畑:「そうやね。」[SPECIAL INTERVIEW 3:KINYA KITAHATA × TAKAHISA GOMI] ...............................................................................  to be continued【Release】

【bacho/LOSTAGEスプリット『HOMETOWN E.P.』インタビュー】2 – Sad Town

―今回の作品のレコーディングは二組とも岩谷啓士郎さんが録られたということですが、bachoは岩谷さんとのレコーディングは初めてですか?北畑:「はい。初めてです。」五味:「bachoって、決まってるとこあんの?今までのやつって。」北畑:「決まってるところ・・・。もちろん、何作品か録ったとこありますけど。」五味:「色んなとこでやってる?」北畑:「色んなとこでやってますね。試してみながら、みたいなところが。何か、アルバム録るときは試せないじゃないですか。」五味:「あー。」北畑:「長いし。」五味:「あかんかったら、あかんもんな。」北畑:「そうそうそう。だから、シングルとか2曲とかやったら。もちろん、絶対ここで録りたいっていうのがあれば別なんですけど。色んな人・・・誰かがええなとか、ええでって言っとる人とか、ま、啓士さんとかもそうすけど、そういうので録ってみたり。まあ、スプリットやし、同じところで録音しようぜって。」五味:「そう。流れ・・・その空気感も統一したいというか。バラバラの別んとこで録ると、やっぱ音の質感とか変わるじゃないすか。エンジニア変わったりとか。一個の作品にまとめるし、同じ場所でやってる感じ、出せた方がいいなって。で、僕ら奈良にいて、奈良のエンジニアにやってもらってるから、ちょっと遠いけど姫路から来てもらえんか?って感じで、一緒のとこで。ほんまは同じ日に全部録れたら、みたいな感じやったんすけど。結局2曲ずつのボリュームなんで、一日は厳しいなって感じになって、日は分けたんすけど。お互いその・・・あ、欽也くんは来てくれたんか。俺らのとき。」北畑:「あ、行きました。行きました。」五味:「レコーディングのとき来てくれて。で、bachoやってるとき、僕ちょっと自分の弾き語りか何かで東京かどこか行ってて。早く帰ってきて見にいこうと思ってたんすけど、ちょっと遅れてもうて。で、bachoが思ったより早く終わって。」北畑:「ふふふふふふ。」五味:「皆仕事やってんな。」 北畑:「そうすね。」―そうなんですね。五味:「で、帰ってくるときに連絡あって。ちょっとコーラス思いついたから、ここに入れといてください、僕らは帰りますけどって・・・」二人:「あははははは!」五味:「はは(笑)」 北畑:「あれひどかったすよね、なんか言い方(笑)。この頼み方、やってええかなーって。そりゃ、おるまで俺が待っとって・・・五味さんが来るって言ってたんで。」五味:「で、僕もちょっと遅れてたから・・・ちょ、急いで帰るわって。」北畑:「待っとって、ここでこんな感じで入れてくださいって、自分でお願いすんのが筋なんすけど。」五味:「ははは。」北畑:「ちょっと、帰らなあかんからって。」 五味:「ほんまに入れ違いみたいな感じで。で、僕スタジオ入ったらもう、仕事あったから皆帰ってたんすけど、そのエンジニアのやつが残ってくれてて。」北畑:「歌詞だけ。歌詞だけメモっていって。」 五味:「メモだけ置いてあって。」北畑:「あはははは!そう、メモだけ。」五味:「それ、手書きやってんな。」北畑:「そう(笑)」五味:「あ、そうそうそう!あれ見て、あの手書きの感じがいいって。」―あ! 北畑:「あ、ほんますか。」五味:「そうそう、あの歌詞がばーっとこう綺麗な感じで書いてあって。これを歌ってくれって手紙みたいな感じで置いてあったんすよ。で、それ見て歌ったんすけど。」北畑:「ははははは。」五味:「そんときに、あ、手紙みたいでいいなって。」北畑:「まさに、置き手紙でしたよ。普通に、置き手紙すよね。これ今日お願いしますって。」二人:(笑)北畑:「はっはっは。」五味:「で、そこで聴いて。ま、難しいコーラスっていうよりは一緒に歌うみたいな。あの、bachoのライブでお客さん一緒に歌ったりしてるじゃないすか。ああ、あの感じか、と思って。で、欽也くんも歌ってるから。えっと、あれは『Sad Town』?」北畑:「はい。」五味:「『Sad Town』のあの後半の、ちょっと静かになったところで入ってくるんすけど。ま、ああいうのも、スプリットの醍醐味っすよね。そうや、あれ見て。」北畑:「良かったです(笑)。」―二組とも一日で録り終えたんですか?北畑:「や、二日ずつ・・・。」五味:「二日ずつかな。」―LOSTAGEが先でbachoが後にレコーディングされたとお聞きしましたが、相手の演奏を見た後にレコーディングするのはやりやすかったですか?やりにくかったですか?北畑:「ま、やりやすいかやりにくいかではないですけど・・・焦りましたね。」―焦りました?(笑)五味:「あんときまだ、歌詞が全部できてなかった。」北畑:「曲もぎりぎりまだ、詰まってなかったとこもあったんで・・・。五味さんも、結構なんか・・・ずっと前からね、スプリット出す前から曲づくりどうすか?って。いや、まだ何も作ってないでって。」五味:「(笑) お互い探り合いながら・・・」北畑:「まだなんも、全然・・・形しか。なんかちょっと、こっからまた変えてくし、骨組みしか出来てないって五味さんも言ってて。」五味:「はははは。」北畑:「どんなんか、録音んとき初めて聴いたから。めっちゃ、めっちゃ完成度高いし、できてるやん!完璧やなーと思って。」五味:「あはははは!」―(笑)北畑:「やばいやばい俺。早く帰ってスタジオにって。」 五味:「あるやん、中学生んときとかさ、期末テストの前さ、お前勉強してきた?とか言いながら、周りのやつ。」北畑:「あ、テストんとき?」五味:「俺全然してないとか言ってたやつが、めっちゃほとんど満点みたいな点数とってるときってあるじゃないですか。」北畑:「はははは。」五味:「あのノリです。」二人:(笑)五味:「めっちゃやってても、そんなやってないってゆうっていう。(笑)卑怯な。卑怯な感じの。」北畑:「ふふふふふ。」 五味:「あのノリでいきました。(笑)」ー(笑) じゃあ、スタジオで録りながら完成した部分もあるんですか?北畑:「結構僕はそう・・・歌詞はそういうの多いですね。」五味:「確認しながら?」北畑:「はい。」五味:「すごいね!でもあれ、確認しながらあの感じ出てるって。」北畑:「いや、でも・・・普通に前もってやっときゃいいんですよ・・・。」五味:「ふははは。」―あれをその場で書かれてるんですか?北畑:「いや、大体はあるんですけど。大体は。何て言うんですかねー・・・」五味:「はまり具合とか?」北畑:「自分の歌詞の書き方は何かこう、大体いつもあるんすけど、全体的にこう、清書する・・・録音するのって、清書するのと一緒だと思ってるから。これで決定するってときには、結構時間かかるっすね。意味ない・・・意味ないっつうか、何か絶対必要なこと以外、言いたくない。僕はあんま言いたくないから。ま、自分の中でね。それを上手いこと、自分の辻褄合わすのが最後になっちゃって。まあ、ちょっと考えてきたこと変えようみたいな。録る前に歌いながらね。本番にやっちゃいますね。」―大枠は出来た状態ということですか?北畑:「そうすね、こういうことを歌うかっていうのは決まってるんすけど。」―言葉選びはその場で?北畑:「言葉選びと、フレーズごとに色々あるじゃないすか。ここはどういうことをどういう風に言えばいいか、は考えてるんですけど、結局ちゃうかなーって思ったら、ま、思っちゃうんで。最後は結構ね。」五味:「歌詞いいよな。」北畑:「ありがとうございます!」ーすごくいい歌詞ですよね。お二人とも読書家なんでしょうか?歌詞を見たときに、もうそれだけで作品として成り立つような歌詞だなと思ってて。五味:「本めっちゃ読むんですよ、とか言いたいですけどね。」―(笑)五味:「別に普通やと思いますよ(笑)。」北畑:「俺もそうです。昔はよく読んでたんですけどね。」五味:「本。めっちゃ読んでる人にくらべたら読んでない。」北畑:「でも、そういう影響ってあるんすかね?あんま自分では意識せえへんけど。」五味:「本とか?ま、何か、単語のボキャブラリーとか増えると。」北畑:「ああ、自然に・・・。」五味:「言い回しとか。」北畑:「自然に、自分の中に貯められていくんかな。」五味:「でもやっぱね、欽也くんの歌詞とか見てたらもう。まあ、自分の書き方が全然違うし、俺、こういう風には書けへんなあとか、あるから。自分にできないことやってる人ってすごいなと思うじゃないすか。」北畑:「それはお互いに多分、俺も五味さんの歌詞見たら、思うし。まあ、ちょっと今回のやつで。今度アルバム出すときは一回こういう風に、五味さんみたいな感じで書いてみようかなって(笑)。」五味:「わはははは。」―(笑)北畑:「みたいな(笑)。そんななんか、思いつきもありつつ。」五味:「bachoってでも結構お客さんとかもさ、歌詞にこう、何ていうの?ほんま音とかももう、込みやと思うけど。歌詞、一緒に歌ってんのとか見てたらやっぱ、歌詞の・・・その牽引力ていうか。人のね、心の中に入ってく歌詞の強さみたいなのすごいあるな、て思いますね。ライブ見ててもそうやし。一緒に作ったスプリットの歌詞とかも。まあ、じっくりそんな歌詞読むことってあんまないんで、普段、人のバンドのやつって。聴きながらね、ちょっとたまにちらっと見たりとかぐらいで。あれやっぱね。bachoのbachoたる所以というか。一番こうbacho感が、歌詞と一緒になったときの。なんていうんかな・・・エネルギーの大きさっていうか、あれはね、もうbachoにしか無いなっていう。」―シンプルなのに残る、まっすぐで、でも単調ではない綺麗な歌詞ですよね。北畑:「ありがとうございます。あんまりでもね、ずっと音源出すたびに僕は言ってるんですけど、歌詞はまあ、歌詞聴いてくれって感じではなくて。まあ、何て言うんすかね・・・バンドの音楽聴いてくれって。全体の一要素として、自分の中のこれぐらいはきっちりやろうっていう、自分の中の決め事がある。歌詞に関してはね。ま、それを何かこう、皆楽しんでくれたらそれでええし。でもその、歌詞読んでほしいな、みたいな。絶対読んでくれ!みたいなんは・・・」五味:「はっはっは。」北畑:「ま、読んでも楽しければええなっていう。うん。何か。ま、皆ゆってくれるのは嬉しいっす。」五味:「言われるやろ?でも。」北畑:「言われます。言われます。」五味:「あの一緒になったときの、バーンてくる感じがやっぱな。で、メンバーも多分分かってるから、ちょっと演奏抑えてさ。歌詞が、歌がこう、ばーって上がってきて、みたいな。で、その後、高永くんのドラムが入ってきて、ドン!みたいな、感じで。やっぱ皆分かってんすよ、メンバーも。だから、欽也くんが思ってるより、歌詞を聴かせようとメンバーがしてるんすよ。ていうのが、演奏聴いても伝わってくる。」北畑:「はっはっはっはっは。多分そこまで考えてない(笑)。」五味:「ここでこうなるよなぁっていう。うん。俺はそう。聴いてて、めっちゃ思ってて。」北畑:「でも、昨日五味さんのTwitter見てたんすけど、『No Memories』のドラムのあっこがいい、みたいなの書いてたじゃないですか。」五味:「あの、歌のアクセントに合わせてさ、入ってくるやん。」北畑:「あれね、あれほんまに作ってるときに、まあ、ずっとドラムなくてもいいところじゃないですか。」五味:「ああ。」北畑:「なくてもええとこなんやけど・・・」五味:「リズム一回なくなってな。」北畑:「そう。そっからまた始まるわけでも、もう一回またなくなるから。」五味:「そう、そっから始まらへん。あれだけ入ってる。」北畑:「そうそう。それで、でもここに何か入れて欲しいんやけど、ここがこの歌の肝やねん、みたいな。」五味:「あ、そうなん?」―へー!北畑:「話を。」 五味:「してたん?」北畑:「で、結構ずれたりするんすよ。あれ。バーって演奏も鳴ってて、高永くんも何も叩いてない状態から入ってくるから。で、ここもうずれたらほんまなあ、あかんから。ちょっとこう、ここが肝かなあって、言っとったら、昨日ちょうど高永くんとおるときに、高永くんが、五味さんがこんなこと言っとうでって。さすが五味さんよう分かっとんなあって・・・。ふははは!」五味:「あはは。」―(笑)五味:「あれむっちゃ、あっこで、ほんまに何ていうの・・・そこまでの歌と曲の流れが、ダムが決壊するみたいなその合図みたいな。」北畑:「ははははははは!」五味:「もう何かなー、俺あそこ聴いたらもう、毎回もう、ばーってなる・・・(笑)。」北畑:「(笑) で、結構ほんまビックリした。高永くんもほんまに。二人で。」五味:「むちゃくちゃあそこがいい。好き。ポイントというか。」北畑:「いやあ、せや、あっこが肝や、ゆってたな。良かった、つって。」五味:「多分、買ってくれた人やと思うけど、めっちゃ‟いいね“されとったもんな。」全員:「あはははは。」五味:「おう、分かる分かるみたいな。・・・すごいいいよな。」―個人的に『No Memories』で北畑さんが‟思い出はいらないと・・・”と歌い出すとこあたりで、ギターがずっとそのフレーズを歌ってるように聴こえて、そこがすごく好きです。北畑:「ああ、そうすか?(笑) ありがとうございます。」五味:「ギターもいいよな。」北畑:「偶然・・・偶然やと思うんですけど。でも、まあその、嬉しいっすね。」五味:「何かこう、ビビビってなるやん?テテテテテテって。あれもこう、なんてゆうの?ぐわーってこう、何ていうかな、こじ開けてくるというか。ほんまもう、『No Memories』。別にどっちの曲がとかじゃないすけど、あれはもう、なんかね・・・イイですよね。」二人:「ふふふふ(笑)」五味:「いいですよね、しか言われへん(笑) ほんま。」―でも『Sad Town』もすごく好きです。北畑:「ありがとうございます。」―最初と最後の歌詞が結構似てる歌詞を持ってこられてるけど、曲の展開が最後変わってるから、同じ景色なのに最後には違う景色を見てる感じがして。北畑:「ありがとうございます。あの『Sad Town』はほんまに、まさにスプリット入れるから、まあ自分・・・bacho、俺らにとったら姫路とか。LOSTAGEにとったら奈良とか。そういう街で歌っとう感じ、結構意識して作ったんで。何か俺も気に入ってますけど。」―‟駐車場“の部分とかが、自分もそういう風景を思い出しやすいというか、情景が浮かぶ歌詞ですよね。五味:「あれ、何か田舎のね。多分、東京の駐車場ってちっちゃいじゃないですか。」二人:「はははは。」五味:「でも、僕らが住んでる奈良なんかだと、店より駐車場がでかいってよくあるじゃないですか。」二人:(笑)五味:「ああいう、こう無駄に広い駐車場とか。ま、路地のそういう田舎の、風景みたいのが、こう、重なって見える感じ、がやっぱローカルの。あれなんかね、僕もいいなと思いながら聴いてて。」北畑:「そういうのって、絶対五味さんも俺も・・・例えばそう、街歩いて。いっつも一緒やし、何もないなと思うけど。」五味:「はははは。」北畑:「何かちょっとそういう時に、何かええなって、どっかでは思ってるんすよ。」五味:「あ、思ってるかもしれん。それは。」北畑:「で、それは、その時に自分の頭ん中でつくる何かの要素って。まあ音楽・・・俺らにとっては音楽になるんすけど。すごい、何かな、何ていうんやろ?自分で、自分はこれはこれでええって、気持ちよくなるんすよね、割と。その歩いてるときに。何か多分、五味さんもそうやろ?っていう・・・。ははははは。」五味:「そう。」北畑:「何か、歩いてるときとかにね、街、何もないけど。その、最初の歌詞とかまさにそんな、意味もなく風を切って。俺何かいけてんな、これ、みたいな。」五味:「あるな。」―(笑)北畑:「音楽と、何か、周りは別に何にもない。何にもないけど、なんの変哲もないところ歩きながら、こう、でもこうこの歌・・・自分が例えば作った曲、作りかけの曲とか聴いたときに、これめっちゃええなみたいな。」五味:「ああ。わかる。わかる。」北畑:「何か、あるじゃないすか?」五味:「そん時な。ウォークマンとかヘッドフォンとかで聴いて・・・」北畑:「そうそうそう。それで・・・」五味:「世界で一番自分がかっこいいみたいになるもんな。」北畑:「そうそうそう。」五味:(笑)北畑:「(笑) だから、そういう。そういう可笑しな、可笑しな気持ちみたいなのを、考えながら作って。」五味:「で、bachoってその、僕らもそうなんすけど、ローカルじゃないすか。地方のバンドで。で、地方のバンドって、その東京っていう真ん中があって、それ以外みたいな。こう、何ていうんすか、区切りやと思うんすけど。その地方に居ることが、あまりネガティブに見えないというか。地方って結構、真ん中から離れてるから。なんかこう、ちょっとマイナスなイメージとかあったりするんですよね、多分。ま、音楽業界的にも、やっぱり上京するみたいなんが、未だにあるし。やけど何か、その地方でやってること自体が、そんなネガティブに聞こえないバンドってなかなか珍しいというか。で、自分もそこ目指してるし。それがやっぱね、このスプリット出した、一緒にやりたいなと思った、一番大きい理由というか。何かね、地方にいることに自信があるというか。誇りを持ってやってるなって感じが、結構前から。ま、どんどんその気持ちは強くなっていってると思うんすけど。うん、だから、その‟駐車場“にも、こう別にネガティブな印象とか全然なくて。いきって歩いてる欽也くんとか想像しながら、ああ、なるほどなあって。」二人:(笑)北畑:「いきって・・・まあ、そらいきって、それは寂しい感じを感じていきっちゃう、みたいな。何かあるんすよ、そんな。あーでも、それ一人でいきっとっても、何かあれやから。なんかこう音楽、作って・・・いきたいなって。そういうのに、普通にわくわくするし、自分で。またこれで、新しい歌作っていこう、こっから。みたいなんが、普通に何か、ほんまにネガティブな気持ちまったくないっていうか。ワクワクする、いつも。嬉しい。嬉しいっておかしいけど。結構プラスっすね。うん。」―『Sad Town』の途中の‟君でも僕でも~”の辺りから音がすごく広がって、‟時空すら超える“って歌詞とリンクしてる気がしたんですけど、その音を想像しながら歌詞を書いてるんですか?北畑:「いや、多分、あんま考えてないと思う。」―偶然?北畑:「偶然・・・いや、偶然でもないんすけど。あんま狙ってこうしようみたいなものは、そこまであんまり・・・なんとなーく、こういうこととか、そやったら、こういうことか、とかみたいな。ま、・・・まったくの偶然ではないんでしょうけど。」―すごい計画して作ってるのかなと思ってたんですけど・・・。北畑:「いや、全然。無計画です。」―(笑)北畑:「やばいすよ。無計画さ。」五味:「そんな、めちゃめちゃ考えてるやつおんの?」北畑:「どうなんすかね?構成を。」五味:「狙ってる・・・ま、人によるか。」北畑:「どうなんすかね。」五味:「皆がどうやって歌詞書いてるか、わかんないすよ。」―あまり話さないものなんですね、そういうの。五味:「歌詞の書き方とかはな。その人にしか分からへん。難しいですよね。」北畑:「誰かに聞いたこともないな。うん。」―特に聞く必要も・・・北畑:「必要ていうか・・・ま、どうしようもないですからね。あはははは。」五味:「面白いすね。」北畑:「面白いすね。何か、音楽。」北畑:「なんか、LOSTAGEの新曲っていう、録音された2曲を聴くのと、自分達とのスプリットの2曲聴くの、またちょっと、深入り度が違う。」―レコーディングのときは、先に岩谷さんに音源とか歌詞を渡したりとかは特にしないものなんですか?北畑:「俺らはしてない。してない。」五味:「僕らは結構、もうアルバム何枚か一緒に作ってるんで、大体もう、分かるやろ?みたいな。」二人:「あはははは。」五味:「何か、全然分からんでもいいんすけど、年も近いし、まあ何か分かる感じなんやろうなと思うんすよ。ま、メンバーみたいな感じっすね。PAもやってもらってるし。僕らが出したい音とか、聴かせたい音とか。が、何となく分かってくれてるやろうって。ま、実際その作ったもの今まで聴いてきて、全然間違った音やったとかそういうことなかったし。信頼してやってるんで。そういう人に、bachoやってもらったらどうなるかなみたいな、僕なりには、その何ていうんすか、楽しみでもあったというか。あ、bachoを録るとこういう音になるのかって。そういうのも、僕見てて、傍から見てて面白かったっすよ。」―bachoの音楽のイメージとして、力強く刺さるような印象があったんですけど、今回は優しさもすごくあって、柔らかくて響く印象を受けました。北畑:「言われるほど、俺の中ではそんな力強く・・・ま、曲の中ではそういう風に歌うところもあるんですけど、どっちかっつったらなんか、いつも弱気な感じですけどね。あははははは(笑)。僕はね、僕は。個人的には。いや、性格的にはね。ま、最後で強く歌うか、ぐらい決めて。こういう風に歌わなあかんなって。歌いたいって。まあ、願望。」―黙って側にいてくれる感じというか。北畑:「あはははは。そうすか(笑) まあ、今回結構、イメージがはっきり、これ、この歌、というのがあったんで。そういうのもあって、皆に伝わりやすいかもしれないですね。」[SPECIAL INTERVIEW 2:KINYA KITAHATA × TAKAHISA GOMI] ...........................................................................  to be continued【Release】

【bacho/LOSTAGEスプリット『HOMETOWN E.P.』インタビュー】1 - No Memories

   created by hokuto ichibayashi五味: 「歌詞でも俺間違えててんな。」北畑: 「あーなんか昨日書いてましたね。」―そうなんですか?五味:「送ったやつは合ってるんですけど多分。」―送ったやつはひっくり返ってましたね。五味:「返ってました?じゃあ、俺あれ見て、あれを出力して。喫茶店で二人で手書きしよーってゆって、二人で並んで書いてたんですけど。」北畑:「ふふふ。」五味:「僕、その出したやつが合ってると思ってそのまま写したというか。見ながら書いてたんで。そのままひっくり返っちゃって。」―そうなんですね!わざとなのかと思って。五味:「わざとかと思うくらい間違えてたんすよ。」北畑:「はははは。」五味:「意図的に変えてるのかなって感じなんですけど、思いっきり間違えてましたね。」―その手書きにしようという話になったのはどうしてですか?北畑:「五味さんと喋ってて…。五味さんからのアイデアですね。」五味:「一応なんかその、皆でグループのLINEみたいなのがあって。ほとんど僕ら以外のメンバー参加してこないん、そのLINEのグループ・・・」二人:「あはは!」五味:「何かこのデザインどうする?とか、こういう売り方にしようとか、まあ、色々なアイデアを皆で出すみたいなために作ったんです。それで、ジャケットのイラストを一林さん(一林保久道)ってイラストレーターの方に頼んだんですけど。それもらって、レイアウトとか僕がやらせてもらってたんですよ。で、せっかく地方で住んでる2バンドで作るし。あんまかっちりし過ぎてると何か違うなと思って。文通してるような、何かこう、手紙を送るような感じで作れたらいいかなーて思って、手書きに。手書きって、人が出るじゃないですか、文字に。ま、僕が全部打ち込んだらそれなりに綺麗になるんですけど。違う別々のバンドが作ってるっていうのを滲む感じにするんやったら、手書きの方がいいかと思って。欽也くんは、字綺麗でした。もっと汚いと思ってたんですよ。」―ははは。北畑:「ま、一応、どういうテンションでかけばいいのかって。」五味:「ははは。」北畑:「もっと、バーってかいていけば、もうちょっと乱れるけど。」五味:「走り書きみたいな。」北畑:「そうそうそう。」 五味:「二人で並んで書いてたもんな。」北畑:「ふふ、喫茶店で。」 五味:「清書やって言って。鉛筆しましょうって。手紙っぽい、いいんちゃう?って。」北畑:「でもあんまり初めは何かテーマって・・・。どんな風にするかって喋ってはいたんですけど。」五味:「テーマなかったんですよ。」北畑:「タイトルもね、何かあったらええし、なかったらLOSTAGEとbachoのスプリットみたいな。」五味:「そう言ってたね。」北畑:「特にどんなんにしようってなくて。ま、一瞬考えたんですけど、そんとき思いつかなかったんで。ま、なくてもええかって、曲作って。」五味:「まとめてから考えようって。」―歌詞もテーマがなく書かれたんですか?北畑:「まあ、共通してスプリットやからこうしようっていうテーマはなくて。」五味:「自然にああなって。」北畑:「『HOMETOWN E.P.』も別に自分の地元を活気づけていこうって感じでもなかった。」五味:「そうやな。」北畑:「で、出来て、五味さんに歌詞送ってもらって。俺も送って。」五味:「お互い読んでって感じですね。」―初めて歌詞を読んだときに、結構リンクしてる部分がいっぱいあったので、今、テーマがないってことにすごいビックリしてます。 北畑:「でも面白いっていうか、いい流れですよね。そっちの方が。」 ―歌詞に“何もない街”や“雨”みたいに同じ単語が出てきてたりしたので、その辺がテーマなのかと思ってたんですけど、それも完全に偶然なんですか? 北畑:「そうですね。」 ―すごいですね! 五味:「地方のバンドの考えてること、皆同じやと思うんですけど。」北畑:「はっはは。」五味:「質感とか似てくると思うんですよ。やっぱし。」北畑:「まあ、確かに。そうかもしれないですね。」五味:「ね。東京のバンドとやってたら、多分ああいう温度感というか、歌詞にしろ曲にしろそうですけど。別にいつも雨が降ってるってわけじゃないんですけど。」―ふふ。北畑:「でも一応、作るときは、LOSTAGEとのスプリットを作るという感じで作ってたから。」五味:「うん、そうそうそう。意識はしてた。相手のバンドのことは考えてたんで。」―曲は相手のイメージを、お互いに考えながら合わせる感じで作られたんですか?北畑:「そこまではないかな。」五味:「それ、難しいとこやな。もう、これちょっと最初bachoっぽくしよ、みたいな。」二人:「あははっ。」五味:「スタジオでメンバーと、bachoやったらここでこういう展開になりそうやな、とか。こういう始まり方、bachoやるかもな、とか。話しながらやりましたけど、結局、あんまり・・・(笑)やってみたら自分の曲で。」北畑:「完全にLOSTAGEやから、ただのLOSTAGE。(笑)」五味:「意外と寄せんの難しいすね。そのバンドの感じというのは。」―じゃあ、意識はしつつも、そこまで寄せはしなかった?北畑:「そうすね。」―でも、4曲すごいまとまってますよね。離れすぎず、近すぎず、すごいバランスだなと。見ておられるものが近いというか、感覚が似てるんですかね?北畑:「そうすかね・・・。というか、単純に俺、五味さんというかLOSTAGEや五味さんがやってることに影響されてることがあると思うんで。」五味:「世代的にちょっと上になんのかな?でも、ほとんど一緒やんな。」北畑:「もう、ほとんど一緒ですね。」五味:「拓人とだって・・・」 北畑:「拓人と同い年ですね。」五味:「うちの弟、ギターのやつと欽也くん同い年で。世代的にはね、ほぼ一緒でしょう。高校生ん時さぁ、聴いてた音楽とかさ、まあそんなに遠くない・・・」北畑:「まあまあまあ。」五味:「好きな音楽とかも多分、似てると思いますけどね。あとはほんと田舎の、地方都市の空気感みたいなんが、ある。住んでるからな、やっぱり。ずっと。」北畑:「多分だから、結局そういう空気が好きやないんすか?自分達。」五味:「ああ、そういう感じが?」北畑:「そうそうそう。やと思いますよね。別にその、好きやーみたいな感じではないですけど。なんやかんやそういうのがやっぱ、いいなと思ってる。思ってると思う。思ってるし、僕も。うん。」五味:「2曲ずつのスプリットって・・・今までスプリット何回か出したことあるんですけど、7inchとかで。大体、1曲ずつとかやったんで。今回初めて、両方2曲用意しようってなって、最初から2曲ずつで決めてたんですけどね。」北畑:「はい。」五味:「1曲やったら、そういう流れみたいなのが1曲で完結するんで。出せない流れとか、振り幅とか。が、ちょっと作品に落とし込めてる感じがしたのが、自分的にも新鮮やったというか。良かったですね。何かこう、一緒にやってる感が、より強かった。」北畑:「だから、偶然も結構あると思うんすけど・・・まあ、考えて狙ったことはあんまりないと思うんすけど。ジャケットとかもそうで、それぞれこれがええやんってやつがその都度決まっていって。現物できたら、何かすごいまとまったようになって。何か良かったなって。」五味:「めっちゃ考えて作ったみたいな。」―すごいそう見えたんですけど違うんですね。五味:「めっちゃ時間はかかってるんですけどね。」―そういえば、ともありさんのブログを読みまして・・・北畑:「ふっふっふ。」五味:「あの、やたら改行の多い。」―2016年ぐらいから、スプリットのお話が出てたとか。北畑:「そうっすね、多分。」五味:「あれ最初さ、いつやったっけ?静岡ちゃうかったっけ?」北畑:「静岡かな。」五味:「どこでやろうっつったんやった?俺の記憶やと、静岡のUMBERの打ち上げで、なんか結構盛り上がったような。好きなものを順番にゆってくみたいなんやったやん。」北畑:「そんなんやりましたっけ(笑)?」五味:「やったやん、好きな食いもんは何やとか。」北畑:「あーやった!やりましたね。やりました。」五味:「ちょっと、バンド間の距離を、縮めるみたいな感じで。別にもともとそんな仲悪いとかじゃないですけど。」北畑:「俺の記憶では…。」五味:「もっと前?」北畑:「話、全然進めてなかったすけど、五味さんがポロっとなんか、よう、スプリット出そうぜ、みたいなこと言って。打ち上げか何かで。」五味:「どこでゆったっけな。」北畑:「どこかなぁ。でも、それで俺は、『まじっすか、それ覚えといてくださいよ』って。」五味:「あー、そんなんゆってた。覚えとけって言われた。」北畑:「ほんまやりましょうよ!みたいな。そんな今だけの話じゃなくて。」五味:「ノリで、とかちゃうぞって?」北畑:「そうそう。」  五味:「はは。」北畑:「まぁまぁ、嘘ではないんでしょうけど、実現しないことっていっぱいあるじゃないですか。何かやろうって言ったって。結局できひんかったとか。でも、俺は嬉しかったから。そんなん、そやったら絶対実現させたいと思ってたから。まぁでも、話は全然進まなかったんですけど、会うたんびに、スプリット…って。」二人:「ふはははっ。」北畑:「スプリット、スプリットって。五味さん、覚えてますか?って。」二人:(笑)五味:「結局、曲がないと出来ないじゃないですか、スプリットって。だから、作るんやったら曲作ろうやってお互い水面下で曲作り進めてたんですけど。ま、2曲っていうのもあって、なかなかやっぱ時間かかったな、っていうのもあったんすけど。 ・・・でも、俺でもそんなさぁ、誰かれ構わずゆってるわけちゃうで。」北畑:「もちろん、もちろん。分かりますよ。」―ははは。五味:「ちゃんと、好きなバンドにしか…」北畑:「(笑) それは分かりますよ。それは、分かりますよ(笑) もちろん。ただ、まあ実現するかどうかは、別じゃないですか。」五味:「そやね。」北畑:「好きなバンドとも。」五味:「できひん場合もあるもんな。」北畑:「そうそう。」 五味:「状況によって。」北畑:「てかできる、ちゃんとここまでできる方が少なくないすか?初めの思いつきで色々、みたいな。好きなバンドとかと、あれやろこれやろって言ってて。」五味:「まぁ、時間はかかったけど、すごい納得いってるというか、すごいいい感じで出たんすよ。タイミングも良かったし。」北畑:「そうっすね。」五味:「出るべくして今出た、というか。」北畑:「結構、そういうのが、いいと思います。」五味:「面白いすね。」―あと、そのともありさんのブログの中で、結構そのスプリットまでの間距離があったと書かれてたんですけど。北畑:「俺、あんま納得してない…ともありのブログは。」―そうなんですね(笑)北畑:「あはははは。」五味:「ともありくんが、個人的な、あれか。」北畑:「(笑) まぁ、まぁまぁ、僕も読んだんですけど。そうなんやぁって。」五味:「ともありくんって結構ちょっと、控えめな…そんなぐいぐいいくタイプじゃない・・・」北畑:「まあ、確かに。」五味:「欽也くんはもう結構、初めっから、がっつりあれでしたね。」北畑:「まあ、一番最初は確かあんま喋んなかったかもしれないですけど。」五味:「まあ、あんときやろ?」北畑:「姫路んとき。」五味:「あの・・・漢字やったときやろ。」北畑:「そうそうそうそう。」五味:「そんときはさすがに、喋ってない(笑)。俺らも若かったし、bachoも若かったし。まあ、お互いそんな・・・何ていうんすか。そんなこう、ウェーイみたいな感じじゃないじゃないですか。若いし。」北畑:「ふはは。」―ははは。北畑:「喋った記憶ないから、多分ほぼ一言も喋ってないんやと思う。ははははは!」五味:「お前どんなもんやねんって感じでまあ、いくじゃないですか。」北畑:「打ち上げとかもせんかった記憶があるんですよ。」五味:「そうやな確か。確かあれ、九州の方回って、戻ってくる時のタイミングで。」北畑:「あ、そうです。」五味:「帰らなあかんかったと。・・・あんときは、そうやな、最初のコンタクトとってない気するな。」北畑:「そうすね。」―先ほど、北畑さんがLOSTAGEに憧れがあったって・・・北畑:「今も憧れてますけどね・・・。ふっふっふ。」五味:「(笑) そんな変わらへんやん、キャリア的に。」北畑:「まあでも、何ていうんすか。憧れてるし・・・好きなバンドやし。何ていうかな・・・。自分がそうなりたいっていうわけじゃなくて。何か、別に俺も昔から絶対そこを目指してすすんでいくってすすんでいったわけじゃないから。結構、色んな人の影響ってやっぱ、受けながら、自分のやり方やるじゃないすか。そん中で、すごい刺激になるし、影響受けて、じゃあ俺はこうしようかなって。もちろん、それが一緒のこととは限んないすけど。なんか、影響されてるし。なんか、やること気になるすね、LOSTAGEが。」―ふふふふふ。北畑:「ふふ。あと、単純に、バンドめちゃめちゃ好きなんで。で、そんな人からね、スプリットやろうて言われたら。何か、嬉しいじゃないですか。」―そうですね。五味:「スプリットって何かね、結構好きなんすよね。前に出したことないんやっけ?」北畑:「ないっすね。」 五味:「ないって書いてた・・・ともありくん。」北畑:「一応、インパルス(Impulse Records)から昔出たやつが・・・、5wayスプリットって銘打ってたんですけど。今回のやつとは違う感じかな。」五味:「オムニバスみたいな感じ?」北畑:「そうすね、データ録って送って、って感じやったんで。オムニバスに近い感じやったんで、こういう感じは、初めてやりましたね。」五味:「何かこう、相手の・・・。いっぱい入ってる中の一個とかやと、その、相手のことそこまで見てなかったりするんすけど。何ていうん。対マンていうの?」北畑:「うんうんうん。」五味:「一対一になると、こう、強烈に相手のこと意識したりとか・・・するじゃないですか、やっぱり。飲みにいっても皆で飲みにいくのと、二人で飲みにいくのとまた、違うじゃないですか。その感じがね・・・。まあ、飲みに例えるのはあれですけど・・・(笑)。」―(笑)五味:「あのー、何かすごい、いいというか・・・。普段、自分らだけでやってると、こう、自己完結するんで。そういう刺激があるから何か、スプリット作るのすごい好きで。うん、今回もめっちゃ・・・いつも以上にこう、気持ち入って。」北畑:「ふふふふふ。」五味:「やりましたね。」―スプリットって、作品を通してお互いのバンドを好きな人がそれぞれの音楽を知るきっかけになったり、色んな意味があると思うんですけど、お二人が考えるスプリットの意味にはどんなものがありますか?北畑:「僕はもう、何て言うんですかね。これでどうこうしたいな、ていう感じはあんまなくて・・・。」五味:「はは。」北畑:「どうこうしたいというか、単に好きなバンドやから、やりたいし。やって、ええ曲入れたいし。まあ、聴いて喜んでほしいなっていう、その3つぐらいの。もちろん、bachoを好きな人にLOSTAGEをかっこええでって言いたいってのもあるけど、まあ、そういうのって何か、何て言うんですかね・・・口で言ってもね。あの、どないしようもないこともあるんで。まあ、一番それが、自然になんも言わずにこう聴いてくれっていう、その形でできたら。できたから。まあその、この意義がどうみたいなことは、あんまり僕は、うん、あんまり僕は考えてない。」五味:「ふはは。」北畑:「うん。楽しく、好きなバンドと一緒の作品を作るって、なかなかできない。」―そうですね。北畑:「まあ、俺は、初めての経験やった。」五味:「メンバー増える、みたいなノリやもんな。」北畑:「そうっすね。うん。で、自分らで相談しながら。」五味:「どうなるか楽しいんすよ。」北畑:「こうがええんちゃうか、ああがええんちゃうかって。何か決めていって。で、それがこんなええもんになったらね、嬉しいすよ。普通に。まあ、皆に伝わってほしいなっていうのはあるんすよ。」五味:「まず、メンバーに伝わってんのかな?でも・・・。」―ははははは。北畑:「(笑) いや、伝わってるでしょ、そりゃ!ふははっ。」五味:「あの、LINEのグループの、皆の発言のなさは・・・。俺ちょっと、俺何かおかしいこと言った?っていう。」北畑:「いや、いや、あれはその、何か話してるから・・・ははははは(笑)。」―あはははは。五味:「うちのメンバーもそうやけど・・・。全然出てこうへん。」北畑:「あれは話してるから、横やり入れんとこうと思ってるんだと思いますよ。」五味:「こう、何か、そういうときのために、スタンプとかあるんちゃうかなって・・・。」―(笑)五味:「使えよなって・・・。」 北畑:「送ってこいって?(笑)」五味:「読んでんの。既読にだけどんどんなってって。」二人:「ふはははは。」五味:「既読・・・だから何人おんの?うちのメンバー3人、bacho4人、で、あとbachoのレーベルの宇宙さんと、うちのPAとか今回の作品録音してくれた啓士郎くんで、9人か。9人のグループなんすけど、俺と欽也くんが8割ぐらいで、いや7割ぐらいかな。で、3割ぐらいその宇宙さんが、たまに話題をすすめたり入ってきたりするんですけど、あと全員なんか・・・・」北畑:「心の了解してるんですよ、心の了解。」五味:「大丈夫?今日なんか言われへん?あれ違うでしょ、みたいな。」北畑:「いや、絶対ない(笑)。」 五味:「あははは。」北畑:「皆楽しんでますよ。」 五味:「全部まかせてる、と。」北畑:「うん。・・・まあ、あんまりどっちとか言われてもね。」 五味:「話、ややこしなるか。」北畑:「何か、バンドに関することって何か、あのー、bachoの中もそうなんすけど。あんまり、多数決で決めると・・・」五味:「ああ、まあ俺らもそうやな。」北畑:「何か、平均になっちゃうから。結局だから、決める人が決めていった方が、初めに思ってたのに近くなるというか。」五味:「・・・でもあのLINEのグループ見ててさ。bachoも俺らもやっぱ似てるというか。」北畑:「ふふふふふ。」五味:「僕らが全部ぐいぐい決めていくというか。あとメンバー見つつ、ちょっと引いて、みたいな。でもまあ別に、信頼されてるっていう。」北畑:「全く、一緒の流れになってますね。」五味:「で、結構バンドのそのパワーバランスみたいなの。4人と3人ですけど、近いかも。」北畑:「全く一緒。」五味:「LINEのグループを見てて思いましたね。」 北畑:「似てますね。」―そうなんですね。五味:「全部見せてもいいぐらいの感じです。」―(笑)北畑:「まあ、普段から話してますからね、練習の時とか。会ってるから。」 五味:「まあまあまあ、そうそう。」北畑:「会ってるときにLOSTAGEのスプリットの話をするし。変な感じではないんすけど。」五味:「あれはでも面白い。」 北畑:「確かに(笑)。一緒っすね。そういう感じは。」五味:「だから、やり方も似てんのかもしんないすね。」 北畑:「進め方みたいなのも。」五味:「だからといってこう、密室で僕と欽也くんだけで決めると・・・。何か僕ら的にも、ちゃんとメンバーにも分かっててほしいしなーってのもあるし。ま、その辺の感覚が似てるんでしょうね。だからまあ、こういう感じになったと。」[SPECIAL INTERVIEW 1:KINYA KITAHATA × TAKAHISA GOMI] .............................................................................    to be continued【Release】

【Music Lovers File②】人を呼ぶひと ~ MINDJIVE主宰・山下Jimmy泰弘 ~

  >>> Designed by 辻友貴(LIKE A FOOL RECORDS/cinema staff/peelingwards) 質問1.どういうきっかけでイベントを始めようと思われたのでしょうか?普段から友人と名古屋や東京までライブを見に遠征をしていたのですが、自分の街で自分が見たいと思えるバンドを見れないことにとても違和感を感じていました。ちょうどその時、僕が住む浜松という街で、同年代の個人で何かをしている友人がいたというのも大きく影響されました。その中で、よく一緒にライブを見に行っていた友人が自分から動いてバンドのライブ写真を撮るようになっていたんですが、自分自身が音楽に関わる仕事をしたいと中学の頃からずっと思っていたので、そしたら僕もバンドを呼んでイベントをしようと考えて、当時奈良にお店をオープンしたばかりのLOSTAGEの五味さんにオファーをしたという流れで企画が動き出しました。当時はLOSTAGEが来ると決まるまで何度も奈良に行ってました 笑。質問2.仕事をしながらイベントを企画されているとのことですが、なぜ他の仕事をしながらイベントを企画されているのでしょうか?両立することの難しさがあると思いますが、それぞれの経験が役に立っていると感じることはありますか?そもそもが社会人として仕事をしている中で始めたことでもあるので、何とも言えないことではあるので。音楽の世界に全然関わっていなかった一人の音楽好きなお客さんが始めれた企画だとは思っています。でもそれぞれの経験が役に立つと言えば、社交性と誰とでも接することが出来るというのは大きいと思います。礼儀の大事さはここ最近とても感じるようになりました。質問3.「MINDJIVE」「とある家のリビングにて」という企画でライブイベントを開催されていますが、それぞれの趣旨をお聞かせください。また、イベント名の由来があればあわせて教えてください。「MINDJIVE」は趣旨としてこれが基本のイベントです。名前の由来はLOSTAGEの曲名なんですが、これそもそも全然何も考えていなくて。たまたま当時はまっていたバンドに「Z」というバンドがいて、このバンドの前身が「There Is A Light That Never Goes Out」というThe Smithsの曲名から取ったというのをインタビューで読みまして。じゃあイベント名を何かから取ろうと思ってCD棚から色々思いつく限りはまりそうなものを選んで、一番しっくりきたのが「MIND JIVE」だったという由来です。そもそも最初にLOSTAGEに来てもらったことがきっかけでもあったのでよかったかなと思っています。「とある家…」は最初に知人でアジアの文化を広める活動をされているOffshore【アジア各地で活躍する音楽家やアーティスト、小規模店の経営者やイベント企画者など、独立した表現者へのインタビューweb-zine】の山本さんという方がいるんですが、4年ほど前に山本さんから僕が住む家(普段僕は自分の祖父母の空き家を使ってシェアハウスしてます)でライブできない?と結構むちゃな依頼がありまして笑。「アレックエレジャポネーズ」というベルギー人と日本人のユニットのライブだったんですけど、家の同居人が建築やってまして(+ticという建築ユニットで、新代田のLFRやYACHTの内装設計は彼らがやってます)、「面白そうだからやろう」とやることになったのが最初になります。家自体、昔ながらの一軒家でして、そのリビングキッチンを広げてライブをやったんですけど、これが結構面白くて。これ一回きりだと思っていたのが、この話をLOSTAGEに磐田に来てもらったとき五味さんに話したら「これ俺やりたい」とまさかの反応をもらいまして、じゃあやってみようと。アレジャポの時、企画名とか無かったんですけど、その時のフライヤースケジュールに「何月何日 とある家のリビング」と書いてあったのをそのまま使って企画名にしました。「とある家」は僕一人では成り立たないイベントで、同居人たちの協力がないと出来ない企画ですね。質問4.  ご自身の企画以外のイベントへもスタッフとして参加しておられるとお聞きしました。その理由やきっかけをお聞かせください。僕自身、まず根本的にライブの現場がとても好きで、むしろこちらからお願いしてスタッフとして手伝わせてもらうのですが、スタッフとして参加させてもらうことで新たな出会いや気付きというのを発見することがとても多いのが理由です。過去、僕自身何の繋がりも持っていなかった時は、仕事で東京か大阪に行こうと本気で考えていた時期もありました。そう思っていた時期に大阪FLAKE RECORDSの招聘で「Young Statues」というUSのバンドのツアーに帯同させてもらいまして、僕のこれまでの企画はこのツアーで出来た人脈が大きく関わっています。地方の、それも音楽の仕事をしていないただの音楽好きのイベンターからすれば、こういう現場からいい音楽を鳴らす人たちとの出会いを得る機会というのはとても貴重なことですし、スタッフで少しでも役に立ちたいという思いから未だに色んなイベントに積極的に参加させてもらっています。質問5.  昨年参加したイベントで特に印象に残った出来事やそこから得たものがあれば教えてください。2018年は静岡で開催された「FEVER OF SHIZUOKA」に実行委員として、GEZAN主催の「全感覚祭」では警備スタッフとして参加させて頂きました。両イベント共に、音楽で盛り上げたいという明確な目標があり、それに賛同して参加するお客さんがとてもいい顔をしていて、楽しそうで、単純なことなんですけど、音楽っていいなと改めて感じました。運営としては、やっぱ段取りって大事だなと思いました 笑。質問6.  スタッフとして関わることでこれまでに学んだことを教えてください。僕自身がスタッフや企画者という立場になって初めて感じたことと言えば、お客さんとの交流や会話というのは、長く音楽活動を続ける上では一番大事なことだなと感じました。特に何気ない会話であってもそれが次に繋がっているというのは感じます。結局、お客さんとしてライブに通うことも、好きなお店の常連になることも意味としては同じなのかなと。そんな風に感じたりすることはありました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  質問7.  今年1月に、昨年の全感覚祭やスティーヴ・アルビニ録音『Silence Will Speak』のリリースで圧倒的な存在感を示したGEZANのリリースツアーとして、心を突き刺すような音楽を鳴らすbachoや、アグレッシブで高い表現力で魅せるNO EXCUSE、ドラマチックさと繊細さが混在するようなFIND A LINEが出演するMINDJIVE Vol.28が開催されます。このイベントを開催することになったきっかけは何ですか?また、出演者の組み合わせや魅力についてお話をお聞かせください。この企画に関しては、昨年GEZANがUSツアーを終えた直後の5月に磐田にライブをしに来てくれたのですが、この時にアルバムリリースツアーの磐田編もぜひやりたいという話になって実現した企画となります。共演はどうしようか?と考えていたんですが、昨年のFEVER OF SHIZUOKAにGEZAN、bachoと出演してもらいまして、GEZANのみんな、bachoの欣也さん、となぜかみんなでLOSTAGEの宿泊する部屋に集まりまして、打ち上げの2次会的なのが始まったんですね。その時にGEZANカルロスさんと、bacho欣也さんで話す機会があって、僕が以前からbachoには企画出演してもらいたくて機会を伺ってまして、この機会でど うでしょう?と持ち掛けてみたんです。それで、先ずbachoありの形でやろうと決まりました。あと、僕の企画にはとても大事だと思っているのですが、地元バンドにもよく出演してもらっています。特に仲の良い磐田のFIND A LINEというバンドのBa.Vo竜也さんが昔any for delightってバンドをやってたんですけど、当時の活動拠点が東京で、その時bachoとは親交があったと聞いてまして。これ10年以上前の話なんですけど、竜也さんは今地元に戻って、別の形で活動をバンドしているので、ここで一緒に出来たら久しぶりの再会になるんじゃないかと思ってFIND A LINEにも出演してもらおうと決めました。さらにその話を浜松に住んでいるNO EXCUSEの加藤さんに話をしたら「その企画おもしろそう」となりまして、じゃあ一緒にやりましょう!となって決まりました。正直、僕がこれまでやっている企画は結構偶然にとか、タイミングでとか、そういうことも必要といいますか、それも意味に繋がると思ってやっています。なので、時期に関してもたまたま磐田FMステージの28周年の期間であった、狙ったわけじゃなかったんです。まぁ、世の中もっとしっかりして企画されている人ばかりだとは思うんですが笑。あと、GEZANに関しては今見ておいたほうがいいバンドNo.1だと思います。ライブを見るたびに度肝を抜かれるんですが、最近は進化のスピードも早くなっていて、これはどこまでいくんだろう?といつも期待させられます。絶対見て損は無いかなと。質問8.  続いて2月には、グラミー賞受賞エンジニア“L10MixedIt”がミックスを担当して話題になったタイトルソング「HEX」を収録し、過去最高作と名高い3年振りの最新作『HEX』をリリースするROTH BART BARONを呼んで、MINDJIVE Vol.27が浜名湖舘山寺という場所で開催されます。どのような経緯で開催に至ったのでしょうか?また彼らの魅力とイベントの見どころをお聞かせください。これは僕自身のチャレンジというか初の試みの企画でもあります。ROTH BART BARONは個人的にそんじょそこらの場所では収まらないスケール感を持ったバンドだと思っています。2ndアルバムの「Atom」をリリースしたツアーの浜松編では、鴨江アートセンターという元々警察署だった場所をアート施設にした場所が浜松にあって、そこで開催してとても良かったんですね。じゃあ今回はどんな場所でやろうか?とROTH BART BARONのサポートでキーボードの西池さんと話をしまして、同時期に舘山寺という場所の話が近くで出てきまして。そもそもなんですが、舘山寺と聞いてわかるようにお寺さんなんですが、ここは温泉街で観光地というのが一般的な舘山寺の認知のされ方なんです。ここで、建築をしている僕の同居人達が舘山寺温泉街で仕事をするようになったんですが、舘山寺のお寺の住職さんが大の音楽好きでとても面白く良い方だと聞きました。で、この話が実は企画に出演してくれている磐田のR食堂さんからも同じ様な話を聞きまして、ここで出来たら面白そうだと感じました。同居人にお願いしてご住職さんに会わせて頂き、本当にいい話ができてここで開催することが決まりました。舘山寺での開催は今回が初めて、そもそもお寺の中にバンドを入れてイベントを行うこと自体が初の試みとのことでしたので、どうなるのか正直見当もつかないです。ただ経験上、人の流れ、関わる人たちの企画に対する想いをしっかりと感じていますので、必ず成功するだろうと感じています。共演の五味さんは、ライブハウス以外の場所で何か別の事をする時に是非見てほしくてソロでいつも誘わせてもらっています。それにROTH BART BARONとは 結構お互いを尊敬しあっている、そんな仲でもあると思っています。音楽好きな普段ライブハウスに行きづらい、行ったことが無い人たちにぜひ来てほしいです。質問9.  来年3月には、20年ぶりの新曲「Aurora」と再来日の発表がたくさんの人の心を動かした、結成25周年を迎えるMineralのJapan Tourとして、磐田公演がMINDJIVEの企画として実施されます。実現した経緯と特別な思いがあれば教えてください。経緯としては、The Firewood Project/malegoatのハジメさんが磐田FMステージをとても気に入ってくれていまして。昨年の夏にMineralの再来日の話をハジメさんが関わっていて、地方のいい箱で磐田を紹介すると言ってくれたのがきっかけになります。 その後、特に話は進展しなかったんですが、FLAKE RECORDSのダワさんに「Mineralの日程見た?」と言われまして。知らなかったので見せてもらったら、ちょうど東京と名古屋の間、3/19が空いていたんです。これはと思ってすぐにハジメさんに相談して「ぜひこの日やらせてほしいです!」と逆オファーをしました。それで話がまとまって磐田での開催が決まったのですが、磐田での開催が途中で困難だと判明して急遽浜松G-SIDEに変更することになりました。浜松G-SIDEはハードコアが中心にイベントが開催されるような箱なんですが、立地も良く、以前ここにAkron/Familyやof Montrealといったバンドの来日公演も開催されているので、きっとここでもいいライブが見れると思っています。あと、今回はとても感慨深いものがありまして。実はFLAKE RECORDSダワさんを紹介してもらい、Young Statuesのツアーに帯同させてもらうきっかけを作れたのが、4年前のMineralの大阪公演だったんです。あの時大阪にMineralを見に行ったことが僕の人生を大きく変えてくれたのは間違いなくて、その4年後にまさか自分が主催者としてMineralの公演にかかわることができるなんて全く想像もつきませんでした。人生って本当になにが起こるかわからないことだらけですけど、今回の企画はまさにそれを象徴しているかのような企画だなとは感じています。質問10.  海外アーティストの来日公演に関わる理由をお聞かせください。僕自身が音楽を邦楽も洋楽もとても好きで聞いていているんですが、どっちもどっちの良さがあると思っています。単純な理由として、両方聴いたほうが音楽の幅は絶対広がるので、それを意識しているというのはあります。それに海外のバンドの招聘企画は出演するバンドにも新たな縁を作れると思っていまして、僕もその次に繋がる縁を作れたらいいなという意識を持って企画は行っています。質問11.  今年はどのような年にしたいですか。どのような体験を届けたいですか。舘山寺もそうなんですが、あまり既存のものにとらわれないような新しいことを企画していろんなひとに楽しんでもらえたら良いなと思って企画はやっていきたいです。あとはここまで駆け抜けるように企画やいろんなことに関わらしてもらったので、一度自分のやってきた活動をまとめてホームページを作ろうと考えています。ここで、自分で撮影した動画や過去のフライヤー画像を見れるようにしていきたいです。あとは流れに任せます笑。質問12.  静岡の磐田市と浜松市という場所でイベントを開催する意味と思いを教えてください。単純に自分の住む街に自分の好きなバンドを呼んで、それで地元を盛り上げたいと思っています。いい流れを持ってくる、そういう一部の人になりたいですね。質問13.  あなたにとって音楽とは何ですか?人生を豊かにしてくれるものです。質問14.  イベントを企画することが、あなたの人生にもたらしてくれたものは何ですか?生きがいをくれたとは思っています。あとはちょっと胡散臭いですけど、夢って本当に実現するんだなとは感じています 笑。質問15.  これからイベントを企画したいと思っている人にアドバイスがあればお願いします。全然たいしたことではないんですけど、僕みたいなサラリーマンしているただの音楽好きなおじさんでもライブ見に行く感覚で「来てください!」と五味さんにお願いして始められたのが企画でした。結構バンドの人たちというのは色んな場所や色んな土地に行きたいと思っていますし、気持ちからやりたい!って思って行動すると来てくれると思います(B’zとかミスチルはちょっと難しいと思いますが…)。なのでぜひ行動してみてください。あとはライブハウスの人やバンドマンが協力してくれると思います!-----------Answer from Jimmy ===================================================================“とある家のリビングにて”インターネットでふと見かけた、このイベントの名前を目にしたのはいつだったか。奇抜で想像をかきたてるイベント名が気になった。場所は、浜松。遠いが、いつか行ってみたいと思った。その時から数年が経ち、面白そうだと気になるイベントがでてきた。MINDJIVEというイベントだった。そのとき、MINDJIVEの主宰者が「とある家のリビングにて」の開催者でもあることを知った。何だか、妙に腑に落ちた。それからその人がMineralの来日にも関わることも聞いた。どんな人なんだろう?と思った。これが今回のインタビューを行ったあらましだ。彼の名前は“山下Jimmy康弘”。「音楽の世界に全然関わっていなかった一人の音楽好きなお客さん」と語る彼の人生は想像以上にユニークで、夢に満ち溢れていて、音楽を好きになることがこんなにも人生を豊かにしてくれるのかと思わせてくれる。素晴らしいアイデアと熱意で、人の人生はこんな風に輝くのか、と。運もあると思う。もちろん才能も。特別な何かもあるのかもしれない。でも多分きっと一番大切な、誰かの期待に応えようとする誠実さと、困難も苦労も笑顔で乗り越えていくような気持ちの強さが、彼から感じられた。そんな彼に引き寄せられるように人が集まる。彼の人柄が人を呼ぶ。遠くに住む人間からも、あの人がいるから行ってみたいと思わせる。そんな人が自分の住む街に住んでいるということはとても誇らしいことだと思う。他ではみられないイベントが、あなたの街にはある。【Event】

Interview with Ryan Matteson:President of Ten Atoms

Q. This May, you started your own management firm, Ten Atoms. We heard that Ten Atoms is “a new type of artist management firm combining industry-leading digital initiatives, highly successful traditional strategies”. Please tell us your strategies. What are “digital initiatives strategies”?I actually started the company in April. Digital initiatives have become more important as the music industry moves away from consuming physical product and into streaming. In addition to that, the way you market concerts and albums has become much more reliant on advertising on the internet and social networks. I've been specializing in digital marketing for the last decade so it's always been a big part of our expertise. Q. You run the music blog, Muzzle Of Bees, which has the same name as the Wilco’s song. What made you start the blog at that time? What meaning(s) and/or feeling(s) were put into the title? Have you been inspired by Wilco?I did start that music blog. At the time I started it I was living in Wisconsin and there were not a lot of people writing about or promoting concerts in Madison and Milwaukee. I did it as a passion project and hobby but it grew into a real business. Wilco is a very important band to me. I have followed and enjoyed their career for almost 20 years. The song "Muzzle of Bees" was playing on my stereo when I was registering my domain name and I liked the song and the name so much it just happened in the moment. Q. We heard you were concert promotor. How was your experience as a promotor? Please tell us about your most significant experiences there.I have worked as a promoter in the past. It's incredibly tough work. I was extremely invested in the shows I promoted. I wanted every show to sell out and I worked hard to build a reputation as an honest and hard-working promoter. Ultimately I had to choose between being a promoter and being a manager and I chose the latter.Q. What made you decide to change to become an artist manager from being a music writer and a concert promotor?I wanted to help run the totality of a band's business. I think without that there are shortcomings on the team. It wasn't enough to just help a band to sell tickets in just Milwaukee or Madison. I wanted to help them sell more albums, more t-shirts, etc. Q. It seems that you handled digital marketing strategy and helping produce Austin City Limits Festival and Lollapalooza. Please tell us more specifics about this? How was your experiences there?My experience there was amazing. I learned so much from every single person that worked there. I feel very fortunate to have worked for C3 and on those festivals. It's still a bit surreal to me that I was involved. It definitely helped me hone my skills as a manager as I got to see how a lot of other managers and their artists worked around festivals. Q. We heard Ten Atoms is also producing video and audio content and developing licensing deals. Please give us an overview of this. How would you like to make use of your experience?This is still very much a work in progress. I am helping produce a few films in the Austin area and helping with the music supervision and placement for a few commercials. It's still a work in progress that has not been announced yet so I have to keep a bit quiet on this at this time. Q. What made you create your own firm? I think everybody should be their own boss if they can be. I wanted to be in complete control of the artists I signed and the team that I worked with. A lot of artists take a lot of development. Success doesn't happen overnight. Often overnight success comes down as quickly as it goes up. I wanted to be in a position where an artist could spend 2-3 years learning how to be a band. Learning that it takes a lot of work. A lot of travel, interviews, radio sessions, merchandise inventory, health care, accounting, etc. Q. It seems that you mentioned “when you're working with Ten Atoms, you’re not just getting a solo person who is managing bands, you’re getting a team around those artists that are putting their boots on the floor every day” in other interview. What are the differences between “just getting a solo person who is managing bands” and “getting a team”?No, we have a team of 5 in the office. There is another manager who runs his own company that we share office space with. In total, there are 16 people in the office and we get the best out of each other every day because we are 100% invested in the careers of the artist we represent. Q. Ten Atoms’ initial artist roster contains various fascinating artists including Bully, Japanese Breakfast, Whitney, all of whom are popular in Japan. When you decided to start your own firm, what did these artists mean to you? What goals do you have for them?For me, being a manager I also have to love the music and I love the music of all of my artists. Artist management is a 24 hour a day job. Every dinner you have is interrupted. Every vacation you have is interrupted. Every weekend is interrupted. Every night of the week there is a show to go to. If you are going to invest so much of yourself into a job you have to love the artists you are representing. On top of how great the artists are musically they are all amazing people with a voracious work ethic. Q. All artists in your management firm are attractive. Their music is authentic and touches our hearts. Please tell us what attracts you to each artist in your management firm.Two things - I have to love the music and the artist has to be driven. The music business is not easy. It's extremely hard and constantly changing. There are plenty of artists who I would love to work with but end up being unable to do so because they lack the work ethic or responsibility that comes with doing great work. You have to be on time, be thankful and polite, treat people with respect. If someone doesn't move me musically and have a great work ethic I am not able to work with them.Q. How do you think the entire music industry will change in the future to come?Artists and there teams need to keep a careful eye on the contracts they sign. Streaming is overtaking the music market place. They also need to be more bullish on the touring and promoters they work with. Today more than ever managers have to ensure their artists are getting financially compensated fairly.Q. What is the most important thing to you when you are working?Every day I get out of bed and put both feet on the ground and go to work on my artists behalf. I don't stop until I go to bed that evening. I am 100% in the service of all of my clients and I wouldn't have it any other way.Q. When it comes to working in music industry, I think there is an aspect that goes beyond just business. How do you feel about this thoughts regarding this?Relationships are everything. Try not to burn bridges. You never know where someone will end up next. I wish someone would have told me that sooner. I have learned that in order to be great in this business you need to be someone that other managers, agents, business managers, publicists and labels can count on. Do what you say you've going to do and with honor and respect for those that you are dealing with. Q. What is music to you?Everything. I don't think there has been a day in my life in last 30 years that I have not listened to hours of music each day. Q. Please give our readers any advice you have on working in the music industry or starting new things.Regardless of if you work in music or not find something that makes you race to work everyday. Do something you love and invest yourself fully in it. Be a good person. Help people who need it and ask for help when you need it.--------------------Answer from Ryan Matteson=Ten Atoms’ Artist = 

【Music Lovers File①】会社を起こすひと ~ The President of Ten Atoms : Ryan Matteson ~

Q. 2018年5月にあなたは自身のマネジメント会社“Ten Atoms”を設立されました。Ten Atomsは 伝統的な手法にデジタル主導の戦略を併せた新しいタイプのマネジメント会社とお聞きしています。“デジタル主導の戦略”とはどんなものでしょうか?実際には4月に会社を始めたんだ。音楽業界がフィジカルを消費することからストリーミングに移行していることを考えると、デジタル主導の戦略はとても重要になってきている。それに加えて、ライブやアルバムを売り込む方法はインターネットやSNSの広告に、より依存している。僕は過去10年デジタルマーケティングを専門にしてきて、常に専門性を発揮してきた分野でもあるんだ。Q. 以前あなたがやっていたWilcoの曲と同名のブログ“Muzzle Of Bees”はとても人気だったようですね。どうしてブログを始められたのですか?そのブログのタイトルにはどのような意味を込めていたのでしょうか。またWilcoから何か影響を受けていますか?音楽ブログを始めた当時、僕はアメリカ中部のウィスコンシン州に住んでいて、マディソンやミルウォーキーでは公演のプロモーションを行う人間やそれを紹介する人があまりいなかったんだ。僕はただブログがやりたいという気持で趣味としてやっていたけど、リアルなビジネスに成長していった。Wilcoは僕にとってとても重要なバンドだよ。彼らのキャリアを約20年間ずっとおいかけてきたんだ。ブログの名前は、ちょうどドメイン名を登録しようとしていたときに、ウィルコの"Muzzle of Bees"がステレオから流れてきて、僕はその曲もタイトルの語感も好きだったからその場でその名前に決めたんだ。Q. 以前コンサートプロモーターもやっておられたようですが、どういう経緯でその仕事を始めたのでしょうか?そこでの経験はいかがでしたか?僕は過去に音楽プロモーターとして働いていたんだ。すごく大変な仕事だったよ。自分が宣伝する公演にたくさんの時間と労力を費やした。すべての公演をソールドさせたくて、正直で熱心に働くプロモーターとして評価を得るために懸命に働いたよ。最終的に、プロモーターであるかマネージャーであるかを選択しなきゃいけなくなって、後者を選んだんだ。Q. あなたが音楽ライターやコンサートプロモーターからマネジメントする側へ転向することになったきっかけを教えてください。僕はバンドのビジネス全般を行う手伝いをしたかったんだ。チームとしてはそれができなければ充分じゃないと思ったんだ。ただマディソンやミルウォーキーでチケットを売ってバンドの手助けをするだけでは足りなかった。 彼らのアルバムやTシャツを、もっと売る手伝いをしたくなったんだ。Q. あなたはロラパルーザなどの音楽フェスティバルのプロデュースに関わられていたそうですが、そこでの経験はいかがでしたか?その経験はすばらしかったよ。僕はその場所で働くすべての人からたくさんのことを学ぶことができた。僕はC3マネジメントやロラパルーザに関われてとても幸運だったと思う。自分が関わっていたことは、僕にとっていまだに夢のようで現実味がないんだ。そのフェスティバルで他のたくさんのマネージャーやアーティストがどんな風に動くのか見ることができて、その経験は間違いなく自分のマネージャーとしての腕を磨くことになったと思う。Q. Ten Atomsはビデオやオーディオコンテンツを制作中だとお聞きしました。この概要について教えていただけますか?またこれまでのあなたの経験をどう活かせると思いますか?その事業はまさに進行中なんだ。僕はオースティンでいくつかのフィルムを制作する手伝いをしていて、音楽監修やいくつかのCM広告を手伝っている。現段階で制作中だから、まだアナウンスはできないんだ。今はまだこのプロジェクトのことは秘密にしておくよ。Q. どうして会社を設立することにしたのでしょうか?できるなら、人は誰でも自分のために働くべきだと思う。僕は契約したすべてのアーティストと一緒に働くチームを完璧に管理できるようにしたかった。多くのアーティストはまだまだたくさん学ぶべきことがある。成功は一夜で起こるものじゃない。一晩で成功したとしても、逆にその成功は一晩で崩れてしまうものだ。僕はアーティストがバンドとして成り立つように2~3年学びながら経験させられる立場になりたいと思った。それは多くの努力を伴う、経験だと思う。旅行についてや、インタビュー、ラジオセッション、商品の在庫管理から健康管理、会計まで学ばなければならないことはたくさんあるんだ。Q. あなたの会社で働くことは一人の人間としてバンドのマネジメントをすることではなく、チームの一員になるということだとおっしゃっていました。ただマネジメントを行うということと、チームを作るということにはどのような違いがあると思いますか?僕達は5人のチームで動いているんだ。オフィスの空きスペースを共有している会社を経営するマネージャーが他にいて。全体で、会社には16人の人間がいて毎日互いに最高のものを引き出している。僕らは代理人としてアーティストのキャリアに100%の力を注いでいるから。Q. あなたのマネジメント会社には日本でも人気のあるWhitey、Bully、Japanese Breakfastを始めとした魅力的なアーティストが所属しています。独立するにあたって、彼らの存在は大きかったですか?僕にとって、マネージャーであることというのは音楽を愛さなくてはいけないし、自分達のアーティストの音楽に心底惚れ込むということなんだ。アーティストのマネジメントは1日中が仕事だ。毎晩の夕食は中断させられるし、すべての休暇や週末は遮られる。1週間の内、毎晩行かなければいけない公演がある。もし、この仕事に全力を賭けるなら、担当アーティストに惚れ込まないといけない。アーティストの音楽性がどれだけ素晴らしいかということに加えて、僕らのアーティストは良いものを作るために貪欲でとても素晴らしいアーティストばかりなんだ。Q. あなたの会社に所属するアーティストの音楽は心を揺さぶられるものばかりです。あなたを惹きつける彼らの魅力はなんだと思いますか?二つのことがあるんだ。僕が彼らの音楽に惚れ込んでなければならないし、アーティストは突き動かされるような思いを持ってなければならない。音楽ビジネスは簡単なものじゃない。とても厳しくて、常に変化している。一緒に働きたいと思うアーティストはたくさんいるけど、素晴らしい仕事を成し遂げるために必要な労働観や責任感が足りなくて、結局は一緒に働くことが叶わないこともある。時間は守らなければならないし、感謝の気持ちをもって礼儀正しくなければいけない。敬意を持って人に接しなければならない。逆に勤労意識が高くても、音楽的に僕の心を動かすことがなければ、僕はそういうアーティストと働くことはできない。Q. これからの音楽を取り巻く環境はどのように変化していくと思いますか?アーティストと彼らのチームはこれから結ぶ契約を注意深く見ていかなければならないと思う。ストリーミングはこれまでの音楽市場を追い抜こうとしている。アーティストとそのチームはもっとツアーを積極的に行わなければならないし、一緒に働くプロモーターに対して強い姿勢で臨まなければならない。これからのマネジメントは、今まで以上にアーティストが経済的に公平に報酬を得られるようにしていかなければいけない。Q. 仕事をする上で一番大切にしていることは何ですか?毎日、朝起きて足を床におろして、アーティストのために働きに行くんだ。僕は夜寝るときまで止まらない。僕は自分達のクライアントのために100%の仕事をするし、それ以外の方法はないと思ってる。Q. 音楽を仕事にするということは、ビジネスとビジネス以上の何かがある気がします。そのバランスをとるのは非常に難しいと思いますが、それについてどう思われますか?人との関係がすべてだよ。関係を壊さないようにしなくちゃいけない。明日は誰がどこにいるかなんて誰にも分からないから。僕はそのことをもっと早く誰かが伝えてくれたらよかったのにって思ってるよ。このビジネスを大きくするには、他のマネージャーやエージェント、ビジネスマネージャー、パブリシスト、レーベルが頼れる人間であることが必要とされる。周囲の人に対する敬意や尊敬を忘れず、やると言ったことは必ずやらなくちゃいけない。Q.  あなたにとって音楽とは何ですか?すべてだよ。ここ30年の自分の人生の中で一日たりとも音楽を聴かなかった日はないよ。Q. 音楽業界で働きたいと思う人や何かを始めたいと思っている人に何かアドバイスがあれば教えてください。音楽業界で働いているいないに関わらず、毎日全速力で走れる何かを見つけてください。あなたが愛情をかけて、そのために完全に自分の身を投げ打てるようなことをしてください。やさしい人でいてください。助けを必要とする人を助けて、あなたが必要とするときに助けを求められる人でいてください。-----------------Answer from Ryan Matteson================================================================読み終えて、耳が、痛いと思った。自分の心にチクっと刺さった過去の失敗の痛みから、目をそらしたくなった。それだけ、彼の言葉は真実を突いていた。Ryan Matteson氏は人気ブログMazzle Of Beesを運営、プロモーターとなり、アメリカのC3 Managementでマネジメント経験を経て、昨年4月に日本でも人気のWhitneyやBullyを擁する、自身が経営するマネジメント会社を立ち上げた。彼が語る「大事なこと」は本当の基本だ。一番大事なことで、常に心掛けていて、実行しているつもりなのに、誤解や伝える能力の足りなさから、失敗してしまったり、見過ごしてしまっていたり。後悔とともに胸の中にある、この先も一番大事にしていきたいこと。熱心に、誠実にアーティストのために働き、アーティストの音楽に一心に愛情を注ぐ彼の姿を見ていると、きっと彼のような人がこれからの音楽を取り巻く環境を変えてくれるのだろう。彼のような人の存在を知ることが、誰かの励みになればと思う。2017年も終わりに差し掛かったころ、名もない、まだ何の記事も公開されていない音楽サイトから彼の元に一通のメールが届いた。そのメールには、“自分の住む国に、素敵な音楽を溢れさせたい”というたわいもない文章が書かれていた。彼は言ってくれた。“Sounds good.”と。【Ten Atoms' Artists】

Interview with Petal : "Magic Gone" Album Interview

-We heard that the Petal is a rock band with you being the main and the only permanent member. We’d like to know why do you not have any fixed members in your band? Petal has had many interations but it’s always been my project. I love writing music for a full band sound, but primarily it’s just me.-When did you start creating your music? What got you started playing and making music?I grew up around music. My mom was a public school music teacher and our church choir director and my dad was a big music fan. I would sing all the time and pretend to play guitar and piano. I started studying classical piano when I was 5 years old and studied voice as well. I wrote my first song when I was 10 and just always was obsessed with rock music and the history of it in America. I always wanted to know more about the songwriters I loved and got a lot of joy out of singing in choirs and writing music.-In the previous album, “Shame”, we felt you cherish the live music feeling in your music and your MVs. Compared to this, your new album, “Magic Gone” is even more sophisticated than the previous album in the arrangement of songs and production of MVs. Is there anything you are conscious regarding the different parts between the previous album and this album?Thank you! I wanted to make Magic Gone even more authentic to a live recording. We did everything in whole takes in the live room so that we could get the most real and emotional takes possible. I also played all the instruments except the drums which was a unique challenge. I wanted the the lyrics and the performance to be the focus and have the recording be super crisp and honest. I think on the previous album I was afraid to really sing and on Magic Gone I felt more confident.-One of the charms of Petal’s music is simply the beautiful and incredible vocals, which touches our hearts. How did you record this album? Please share with us, your recording experience or experiences in detail. Thank you so much. By recording the vocals in whole takes, we were able to record a truly live performance. It was important to me to let the words and the meaning behind them shape the vocal performance. Some days it was really hard to sing through the songs because it felt so painful. But I didn’t want it to sound easy, I wanted the singing to be representative of my experiences. I’d go in the studio early and warm up and sing through Puberty 2, A Seat At The Table, and After Laughter to get my voice ready to go and get excited about singing. -Your music is deeply fascinating and it pulls us into the world of your music. Your music sticks to our minds once we listen to your music. What do you seek for in sounds and moods when you create your music?I try to be open minded to different sounds and styles. Primarily I focus on melody and words. I like crisp drums and warm vocals. My voice is naturally more treble-y so I have to be mindful of that. Mostly I want to create an album that you can listen to straight through and feel like you’re reading a book or being told a story.-Will Yip produced this album. Why did you decide to work with him? How was it working with him?Will is easily one of the most talented, thoughtful, and dedicated musicians and producers out there. Not only is he a good friend, he is such a strong support system creatively and will push you to try new things. No one mics a room like him. He also has such a wide range of musicianship so his ear is sharp and he can make a song reach its fullest potential no matter the genre. He is the best there is.-The record of “Magic Gone” has a beautiful sentiment, which makes us feel so emotionally moved in our hearts. We felt this album including the title tune, has somewhat of a story. Is there anything you are particular about when creating your record?This record is about mental health, queerness, and love. Side A and Side B both represent different parts of a very difficult period in my life. The first side being more scared and dangerous, and the second side being vulnerable and strong. I want each song to stand on its own while being a cohesive piece as an album. The record is about letting go of the notion of “having it together” and embracing change and fear.-We felt your lyrics include sentiment and sadness, beautifulness, which stirs up our heats. It also has feelings of vividness as if we can really touch it, and at the same time it has fragility as if we are in a dream. How did you write your lyrics? Is there anything you are conscious about when you write your lyrics? I write lyrics very sporadically. They come in flashes and I have to write them down as quickly as possible. I try not to be too judgemental of what I’m writing and let the imagery that is coming to mind grow and flourish. Mostly I try to be specific.-In this record, side A has mainly honest and pureness in your sounds while side B is little more darker and has graceful sounds. There is a contrast. Why did you create compositions like these? What are you particular regarding the order of the songs in this record? Yes we wanted the track listing to be representative of the progression of the experiences. Sonically it represents the stages of grief and acceptance and the wavering mental state I was in before and after seeking treatment and coming out.-What meaning(s) and/or feeling(s) are put into side A title “Tightrope Walker” and side B title “Miracle Clinger” respectively?Side A is about risking your well being to present as someone who is put together. Like a tightrope walker it takes a lot of practice and when executed well, it is truly impressive. You almost forget how dangerous it truly is.Miracle Clinger is about having this almost frustrating amount of optimism despite all of the pain you feel. You can’t help but believe it’s going to be okay even though you’re not sure it will be.-What meaning(s) and/or feeling(s) are put into your album title, “Magic gone”?That letting go can feel debilitating, but it can open up a world of opportunity to grow.-Last year, we heard you toured with Julien Baker, who came to Japan this year. We were moved by her last performance during her visit in Japan. How was it touring with her? Please share with us something you learned from this experience, if any. And also, please share with us your experiences with any other artists who inspired you recently. Julien is truly an incredible person. Shes funny, kind, thoughtful, and so immensely talented. Touring with her is a blast. She inspires me to be braver in my writing and to trust myself when performing. She also inspires me to be a better person and to let my freak flag fly. I also love Kevin Devine, Slingshot Dakota, Tigers Jaw, cave people, Cherry, Manchester Orchestra, and Death Cab For Cutie.-Please tell me artists who have influenced your band in regards to Petal’s musicality and what Petal is as a band. Also, please tell us how they have influenced you in detail.I’m very influenced by Queen, Fiona Apple, Regina Spektor, Mitski, Death Cab for Cutie, David Bazan, Nina Simone, Janis Joplin, and the Talking Heads. All of their music is so riveting and the storytelling in their songs is unparalleled. Also they all have such unique voices and it makes me want to embrace how my voice naturally sounds. -How would you like people to listen to this album?With an open mind and from top to bottom!-We are looking forward to seeing your performance in Japan someday. Please give a message to your fans, here in Japan.I’m so excited to meet all of you and so grateful for all of your support! Thank you for listening and I cannot wait to play for you. <3---------- Answer from Kiley Lotz