【The Firewood Project/malegoat/The Lost Boys】 岸野一が海外アーティストを招聘する理由。


質問1. 音楽を始めたきっかけは何ですか?また、バンドを始めて、今に至るまで本格的に音楽を続ける決意ができたタイミングやターニングポイントとなった出来事はありますか?

小学生の時に読んでたBOYという漫画でギターやドラムなどに興味を持ちました。そこからウルフルズやGLAY、スピッツを好きになり、雑に言うとロックミュージックを好きになり、徐々に本格的に楽器を始めたいと思うようになります。通ってた学校は6年生になると鼓笛隊をやるのが決まりで、中太鼓 (タムタム)を担当したのがきっかけでドラムに興味を持ち、二学期になって音楽室に導入されたドラムセットを休み時間や放課後に叩くようになります。その後、音楽発表会でドラムを担当したかったのですが、僕より上手い人がいて何しようかなと思っていたら音楽の先生にベースやってみない?と言われベースを始めます。先生は僕の為にベースを借りてくれました。その先生がいなかったらベースやってないですね。

本格的に?バンドを始めたのは高校一年の時です。オリジナル曲を作って活動してました (そのバンドの曲がThe Firewood Projectの『Causes』に入ってる「Reach You」です)。それでそのバンドで知り合った友人と20歳の時にmalegoat を始めます。すぐ解散するかなーと思ってたんですけど、結局14年もやってます笑

音楽を続ける決意はした事がないです。やるのが普通で辞めるという選択肢がないからです。


質問2. malegoatとThe Firewood Projectという2つのバンド、The Lost Boysというプロジェクト、ねいろ屋というように様々な肩書をお持ちですが、ご自身にとってそれぞれの場所がどのような意味を持っていますか?

ねいろ屋はシンプルに仕事です。好きなラーメンとかき氷を賄いで食べれるのはありがたいです笑 オーナーが元バンドマンなのでツアーの時などに長期休暇をもらえるのが本当に助かってます。malegoatはバンド人生の基礎のような存在です。Malegoatがなかったら今までの活動も全てなかったと思います。The Firewood Projectはmalegoatよりアグレッシブに活動できるので、malegoatでやりたくてもやれなかった活動を実現させてくれる有難い存在です。それと、平林一哉という才能をより良い形で世に出し続けたいと思ってやってます。The Lost Boysは趣味かな? 国内外の友人と約一週間くらい毎日ハングアウトするのはめちゃくちゃ楽しいですよ笑


質問3. The Lost Boysについて聞かせてください。岸野さんとご友人からなるプロモーションエージェンシーということですが、どのような経緯で始めることになりましたか?また、そのメンバー構成や役割分担、活動の仕方についてお聞かせください。

僕と友人たちと言っていますが、基本的に一人で、その都度様々な友人が手を貸してくれるのでそう説明しています。


質問4. 岸野さんは意欲的に海外アーティストの招聘活動を行っておられますが、どうして海外アーティストを日本に呼ぼうと思い始めたのでしょうか。また、基本的に交友のあるアーティストを呼ぶようにしているとお聞きしましたが、そのスタンスにお変わりはないですか?

元々自分のバンドで海外に行きたかったのがなかなか行けない期間が続いたので、それなら呼んで日本でツアーしようってなったのが始まりです。stiff slack や& recordsが行った招聘のツアードライバーやったりして、俺にも出来そうって思ったのも理由の一つです。

自分ルールで交友というか、一人だけでもいいんですが実際に会った事のあるバンドだけにしています。僕は英語ほとんど話せないんで、僕のキャラとかその辺を理解してくれてないとやりづらいという理由です笑



質問5. 今回招聘するRatboysと岸野さんの出会いについてお聞かせください。また、Ratboysの魅力は何ですか?

今回は今までと流れが少し違くて、Friend of Mine Records(以下、FOM)というレーベルから日本盤が出るのが決まり、僕がRatboysを観れるフェスに遊びに行くのも決まってたので、FOMのツネヒロ氏から招聘やらない?って言われたのがきっかけです。実際会った時、共通の友人も多くすぐ仲良くなれたし、何よりライブが凄く良かったんでやる事にしました。彼女たちの魅力は、シンプルな楽曲ながらフックが効いたアレンジでグッドメロディ、そして何よりジュリアの歌声が素晴らしい。


質問6. 以前、招聘活動での収支について、マイナスは出ない状態を保てているというお話をされているのを目にしました。今でもその状態は続いていますか?また、そのためにされている工夫などがあれば教えてください。

マイナスになったのもあるんですけど、他のプラスで穴埋めした感じですね笑 日頃のバンド活動を通して仲良くなったバンドやライブハウス、お客さんがサポートしてくれてるという部分が、何とか成立出来てる大きな要因です。イベンターだけでやってる訳では無いので、音楽仲間がありがたい事に多くて助けてもらってます。


質問7. 今回のツアーは、東京は平日、名古屋・大阪は土日という日程ですが、東京で来日公演を行う場合とその他の都市で公演を行う場合とでは何か違いはありますか?また、東京以外でも公演を行うようにしている理由は何ですか?

東京は圧倒的に集客しやすいので、公演数を多くして金銭面をクリアしやすいようにしています。平日だと、ライブハウスもレンタル料をサービスしてくれたりします。地方に行く理由は仲間もいるし、僕も行きたいし、連れて行きたいからです。今後も金銭面クリア出来そうならどんどん行く場所増やしたいと思ってます。折角ツアーやるなら色んなとこに行きたいですよね。


質問8. 最近は、海外アーティストの来日公演があっても、東京のみで行われる場合も多くなってきています。この状況をどう思われますか?

金銭的な事を考えたら当然かなって思います。時間と交通費などの経費をかけて行く地方より、東京の方が集客しやすいし安心してやれるので。一つ前 の質問の解答と被りますが、折角日本に呼ぶなら他のエリアに連れて行きたいと僕は思いますけど。


質問9. 上記の質問のような状況もありますし、洋楽に関心がない人が増えていると言われることも多い昨今ですが、招聘活動をしていてその壁を感じるようなことはありますか?また、この状況を変えていくにはどういうことが必要だと思いますか?

僕がいる界隈はそこまで壁を感じないですけど、言語の違いとかで聴かないとかはもったいないなーって思いますね。意味が分からなくても泣ける曲は泣けるし、そういうのが音楽の良いところだから。


質問10. 海外アーティストの来日公演のサポートアクトには実力があり、話題性や注目度の高いアーティストやサポート実績があるアーティストが抜擢される傾向があるように思います。そのため、来日公演のサポートアクトが毎回よく見るアーティストだなと感じることも少なくありません。このことについて、ビジネス・個人招聘に関わらず来日公演全体として、何か感じることはありますか?

僕の招聘では無いんですが、とある友人の海外バンドが来日した時にサポートアクトに対して全く興味を持ってない時があって。僕も何であのバンド? ビジネスだよなって思ってたんで、やっぱメンバーもそう感じたかーって。折角来てもらってるのにそれじゃお互い楽しくないよなーって思った事はあります。個人招聘はビジネスライクなゲストとか金銭的に無理な事が多いんでそういうのは感じないですね。


質問11. 今回のサポートアクトは幅広い方に足を運んでほしいということで選ばれたとSNSでおっしゃってるのを見かけましたが、各アーティストどのように選ばれたのでしょうか?

いつもよりアングラ色が薄く、インディーロック感の漂うサウンドで女性Voというのは意識しました。ほとんど当初の アイデア通りになったので、ゲストバンドの方々に感謝です。Lucie, TooのメンバーはRatboys好きみたいで共演出来るのをすごい喜んでくれてて、誘って良かったなーと。やっぱり好きな人にサポートしてもらうと空気違いますからね。fallsやmy young animalは会場の場所も含め、今までの招聘の雰囲気で誘いました。


質問12. 今回のアクションが音楽リスナーにどのような影響を与えてほしいと感じておられますか?

イベントとしては単純に楽しんでもらえたらそれで良いです。面白かったなと思ってもらえたら、その後も別の招聘や僕のバンドを 観に来てもらえたらありがたいですね。


質問13. 岸野さんにとって、海外アーティストを招聘する意味は何ですか?

元々は僕が海外の友達と遊びたいだけだったんですけど笑 最近は文化交流って思うようになってきました。英語ほとんど話せない僕でもいっぱい海外に友達いるのは間に音楽があるからで。共通の好きなものがあると人種も言語も越えられるんですよね。僕が海外行った時に友達のバンドのメンバーの家族に会ったり実家泊まったりとか、音楽って域を越えた交流が出来てるのは貴重な事だなとしみじみ感じる時があります。初めて会ったのに、お前の話は息子から聞いてるよって言われてお土産くれたり。そんなの最高じゃないですか?笑

だから遠慮せず遊びに来てくれた方にはメンバーと交流して欲しいと思ってます。みんなそれを望んで日本に来ているし。英語が話せなくても気にしないでいいです。俺がそうだし笑 言葉なんかなくても、楽しそうなのとか嬉しいとかって感情は顔でわかるじゃないですか。

それとやっぱり音源じゃなくてライブで観ると全然違う。百聞は一見に如かずと言うか。向こうのバンドは大抵ツアーしまくってるライブバンドなんで、経験値とタフさが全然違うんですよね。ライブだとそれが如実に体感出来る。それを招聘するバンド好きな方たちにも体感して欲しくて。


質問14. ご自身の今後の活動に関する展望や目指すところがあれば教えてください。

最終的には、知名度の低いバンドを呼んでも僕が呼んでるなら間違い無いだろうって遊びに来てくれる方が増えたら良いなと思っています。そしたらもっと色んなバンド呼べるので。


質問15. 海外アーティストを招聘したいと思っている人や、岸野さんのようにあまり人がやっていないことに取り組んでいる人、新しいことを始めようとしている人に対して、メッセージがあればお願いします。

やりたいと思ってる事は行動に移す& 現場 (僕の場合はライブハウスとか) によく行って色んな人と交流するってのが重要かと思います。何処でどんな出会いがあるかわからないんで。


----------Answer from Hajime Kishino

【岸野 一】

20歳のときに結成したmalegoatでベーシストを務める傍ら、HUSKING BEE脱退後に平林一哉・山﨑聖之とともに結成、今年7月にFriendshipの渡辺一矢が新たに加入し勢いを増すThe Firewood Projectでも活動を行う。また、The Lost Boysとして積極的に海外アーティストの招聘を行うなど日本の音楽シーンで重要な役割を担いつつ、絶品かき氷を楽しめる、人気らーめん店ねいろ屋のスタッフでもあるという多彩な顔の持ち主。


いいイベントを見られたなぁと感じる時、そこには出演するアーティストの溢れるような思いがあると思う。不思議なもので、客が面白いと感じるイベントでは、ステージ上からアーティストの感情が溢れてくるのがリスナーには絶対伝わるものだ。そして、この岸野一氏の招聘イベントでは、そうしたアーティスト同士の信頼や思い入れをとても大事にしていると思う。楽しい夜の作り方の秘訣を知っている。


この秋、The Firewood Projectとアメリカ・シカゴのRatboysが全国5か所を回るツアーを開催。岸野氏が"当初のアイデア通り"と語るサポートアクトには、東京・新宿NINE SPICESにfallsとLucie,Too、大阪・LIVE HOUSE PangeaにPredawn、愛知・Party'zにmy young animal、東京・新代田FEVERにリーガルリリーを迎える。


岸野氏の言葉を借りると、"言語の違いとかで聴かないとかはもったいない"。知らないからこそ面白い。行けばきっと何かが見つかる、そんなイベントになる予感がするので、Ratboysの来日を待ちわびていた人も、The Firewood Projectのライブが好きな人も、サポートアクトのファンの人も、とにかく足を運んでみてほしいと思う。



【Live】

The Lost Boys Present Ratboys Japan Tour 2018 / The Firewood Project Causes 12" Release Tour


■ 2018年10月11日(木)東京都 吉祥寺WARP

   開場19:00/開演19:30

  <出演者>Ratboys / The Firewood Project



■ 2018年10月12日(金)東京都 新宿NINE SPICES

   開場19:00/開演19:30

  <出演者>Ratboys / falls / Lucie,Too

   ※The Firewood Projectの出演はありません。


■ Flake Records 12th Anniversary Show

  2018年10月13日(土)大阪府 心斎橋 LIVE HOUSE Pangea

  開場18:00/開演18:30

  <出演者>Ratboys / The Firewood Project / Predawn


■ 2018年10月14日(日)愛知県 名古屋 Party'z

   開場17:30/開演18:00

  <出演者>Ratboys / The Firewood Project / my young animal


■ 2018年10月15日(月)東京都 新代田FEVER

   開場18:30/開演19:00

   <出演者>Ratboys / The Firewood Project / リーガルリリー


http://thelostboys.malegoat.com/


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